韓国代表の新監督にホン・ミョンボを招聘した8つの理由。クラブでの手腕にも着目「蔚山で見せた戦略は適用できると判断した」
外国人監督の“失敗”も教訓に
大韓サッカー協会(KFA)は7月8日、韓国代表の新監督にホン・ミョンボの就任を正式発表した。契約は、2027年にサウジアラビアで開かれるアジアカップまでだ。 【PHOTO】華やかなコスチュームでエール! 大会を彩る韓国女子サポを特集! 同日にソウル鍾路区サッカー会館でブリーフィングが行なわれ、ホン・ミョンボ監督を招聘した8つの理由が明かされた。現地メディア『朝鮮日報』が伝えている。 イ・イムセン理事が挙げた選任理由は、「ビルドアップを重視する戦術」「ワンチーム精神を導くリーダーシップ」「A代表と年齢別代表の連係性」「監督としての成果」「タイトな代表チームの日程」「指導者としての経験」「外国人指導者のサッカー哲学を与える時間的余裕の不足」「外国人指導者の国内滞在問題」の8つだ。 同理事は「ホン・ミョンボ監督が率いる蔚山は、Kリーグでチャンス創出、ビルドアップ、プレッシャー強度が1位だった。活動量は10位だったが、効果的に試合をしたと言える」と評価し、「蔚山で見せた戦略は代表チームにも適用できると判断した」という。 続けて「リーダーシップも際立っていて、ワンチーム精神を作ることに優れている」と強調。「過去に2人の外国人監督(パウロ・ベント、ユルゲン・クリンスマン)を経験し、自由さの中に規律がなければならないという教訓を得た」と振り返る。 外国人ではなく韓国人を選んだ理由としては、「Kリーグの優秀な選手の発掘、コンディションチェック、年齢別代表チームとの連係性を考慮した」とし、「すぐに9月からワールドカップの最終予選を戦わなければならないため、外国人監督が選手を把握し、その哲学を浸透させるには時間が足りないと判断した」と述べている。 外国人監督の国内滞在の問題も指摘。前任のクリンスマン監督は、国内での滞在時間が少ないことで物議を醸したことがある。イ・イムセン理事は「外国人候補者2人のうち、1人は国内滞在問題とそれに関連する費用の問題があった」として、「以前の論争を無視することはできなかった」と反省を活かした。 過去にも代表チームで指揮を執り、その時の結果も考慮された。「U-20ワールドカップではベスト8、オリンピックでは銅メダルに導いた。代表チームでは短期間の招集の中で最大限の成果を出さなければならないが、ホン・ミョンボ監督は経験がある」とその手腕を見込み、「2014年のワールドカップで失敗(グループステージは1分2敗)した経験も積極的に活用できる」と期待を寄せた。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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