『老化は治療できる』マウス実験では“若返り”も!?「“ガチ”な運動はNG」東大教授が教える老化研究の最前線【ひるおび】
東京大学医科学研究所 中西真教授: まず、マウス実験の結果ということをきちんと言っておかないといけません。 これが本当に人に応用できるのかどうかについてはまだまだ多くのステップを踏んで時間をかけてやっていかないといけないと思っています。 ただしマウスは同じ哺乳動物ですので、このような回復結果が出たということは、もしかしたら人に対しても同じような効果を望めるのではないかと期待しています。 ■老化は「遺伝子」と「生活環境」どちらで決まる? Q.老化について最近の研究で分かったことはどちらでしょうか? A:老化は生活習慣や環境などの影響が約8割 B:老化は遺伝子の影響が約8割 ・・・正解はA 過去には、生まれてから死ぬまでの老化プログラムが遺伝子に組み込まれているとする「プログラム説」も存在していましたが、現在デンマークの研究では 遺伝子の影響⇒15%~25% 生活習慣や環境⇒75%~85% ということが分かっています。 恵俊彰: よかった。だってこっちの方が夢がありますもんね。 ■「酸素」が体にダメージを与える!? Q.老化の観点から見るとNGな行動はどっち? A:ガチなマラソン B:だらだらウォーキング ・・・正解はA 問題となるのはストイックなマラソンです。 有酸素運動はたくさん酸素を取り入れるので、老化の観点から見るとNG。 中西教授によると、酸素は老化の観点では「有毒」。酸素を吸っているがゆえに体にダメージを与えるというのです。 東京大学医科学研究所 中西真教授: 酸素は我々が生きていく上でどうしても必要なものなんですけども、酸素を取り入れてエネルギーを作る過程でどうしても活性酸素という我々の細胞やタンパク質を攻撃するような物質を作ってしまう。 それを作りすぎてしまうと、細胞やタンパク質に障害を与えて老化が促進すると言われています。 コメンテーター 中川翔子: 疲れたときによく酸素カプセル行って回復してたんですけど、駄目なんですか?