ビタミンD不足のサインとは? 健康への影響と摂取方法も
ビタミンDサプリの摂取を検討すべき?
通常、栄養素はサプリからではなく自然食品から摂取するのが一番だけど、ビタミンDは例外かもしれない。 「ビタミンDの優れた供給源と考えられる食品はあまり多くありません」とジョーンズさん。サーモンやマスといった脂肪の多い魚は、良いビタミンD源と言える。また卵黄、きのこ、チーズ、牛レバー、強化朝食用シリアル、乳製品も少量のビタミンDを摂取できる。とはいえ、このような少ない食品リストからビタミンDを十分に摂取するのは困難な場合がある。 また、赤道から離れた寒い気候に住んでいる人、肌の色が濃い人、大気汚染のある地域に住んでいる人などは、ビタミンDを日光から摂取するのが難しいかもしれない。そのうえ、日光による紫外線で皮膚がんになる危険性を考えると、日焼け止めを塗らずに屋外で長時間を過ごすのはリスクがあると米国立衛生研究所(NIH)は指摘している。 この必須栄養素を健康なレベルで維持するためには、ビタミンDのサプリが欠かせません、とジョーンズさんはアドバイス。とはいえマクドナルド博士は、サプリの服用を始める前に医師にビタミンD値を検査してもらうことを推奨している。そうすることで、適切なレベルを維持するために必要なビタミンD量を明確に把握でき、過剰補給を予防できる。「ビタミンDは脂溶性なので、体内に過剰に蓄積される可能性があります。そうなると体は余分なビタミンDの除去に苦労します」と博士は説明する。 あまり一般的ではないけれど、米国立衛生研究所(NIH)いわく過剰なビタミンDにより吐き気、嘔吐、筋肉の衰弱、苦痛、脱水症状、腎臓結石が起きる恐れがあるという。ビタミンDサプリを購入する場合は、米国立公衆衛生財団(NSF)、コンシューマーラボ、または米国薬局方(USP)から認証された商品を探してみよう。これらの独立した第三者機関は、消費者の健康と安全のため、サプリメントや化粧品、パーソナルケア商品のテストを行っている。
translation : Mutsumi Matsunobu cooperation : Yumi Kawamura photo : Getty Images