内向型が強みを発揮するために…やってはいけない5つのNG習慣【内向型人間のトリセツ4】
「内向型」の人の生きづらさを解放するヒント・4
内向型は苦手な場面に直面すると、自己肯定感が下がる傾向があります。特集第4回では、内向型カウンセラー井上ゆかりさんの著書『世界一やさしい内向型の教科書』から一部抜粋し、内向型の人が避けたいシチュエーションと、対策を紹介していきます。 ■中島輝さんと学ぶ自己肯定感とは?自分を好きになる方法・全4回
静かな時間と同じくらい大事!避けるべきシチュエーションとは
ここまで、内向型とはどんな人のことを指すのかをお伝えしてきました。内向型は「静かな時間を求める人」。そして「静かな時間を取る」ことで、元気を回復します。 ただ、静かな時間を十分に取れるようになったとしても、苦手意識を感じて自己肯定感が下がるような場面が増えてしまっては、内向型を生かすのが難しくなってしまいます。 特集の最終回となる今回は、「内向型が避けたい5つの落とし穴」をお伝えします。
落とし穴1:余白なしスケジュール
お出掛けや人との約束など、予定があるほど刺激が増えて疲れてしまうので、予定を詰め込み過ぎないように気を付けましょう。休日の予定は1日1つ、多くても2つくらいがちょうどいいです。 予定と予定の間には十分な時間の余裕を取るようにしましょう。合間の時間で頭の中を整理することができますし、移動や準備に焦ることもなくなります。 ある程度時間にゆとりを持てるのは、予定外のことが起きると余裕がなくなる傾向がある内向型にとってうれしいポイントです。 もし、仕事などで余白なしスケジュールを余儀なくされる場合は、予定と予定の間の移動時間や数分の休憩時間でリフレッシュする方法をいくつか決めておくといいでしょう。 お気に入りの飲み物を飲む、深呼吸や軽いマッサージなどで体をゆるめるなど、場所を選ばずできることを用意しておくのがおすすめです。 また、連日予定が入っている状態にもストレスを感じやすいので、気が進まないお誘いは断るなど、できるだけ予定を厳選するよう工夫してみましょう。
落とし穴2:余白なしコミュニケーション
内向型は情報整理〈入力→処理→出力〉の一連の作業に時間がかかります。聞かれたことにとっさに答えたり、アドリブで対応したりするのが苦手なので、質問と回答の間、あるいは発言と発言の間に余白がないと、相手に十分に伝えることができません。 仕事や地域活動など複数人で一緒に物事を進める場面では、コミュニケーションに余白をつくれないか、「一度、整理して考えたいので、お時間いただいてもいいですか?」などと相手に相談してみましょう。 大切なのは、この後きちんと熟考した内容を伝えること。 「少し時間はかかるけれど頼んだことを期待以上にやってくれる」「タイムラグはあるけれど必ず自分の意見を伝えてくれる」といった、ポジティブな評価が得られれば「考えていないわけではなく、考える時間が必要なだけなんだ」と周囲に理解してもらいやすくなります。 対面や電話でなくても問題なさそうなときは、コミュニケーションに時差をつくれるメールやチャットでやりとりができないか、提案してみるのも一つの手です。