なぜECビジネスは会員登録が重要なのか? 心理学を利用したアプローチに学ぶ会員数を増やすための基礎
アパレルなら、自分のサイズや好みの色を登録できて、それに合わせて、お薦め商品が表示されたり、自分のアバターに自由に着せ替えができる、なんて会員サービスがあったら登録しちゃうかも。
いいアイデアじゃない。まぁ、そこまでシステムを改修しなくても、「お誕生日クーポン」や会員ランクはすぐできる施策だから検討してほしいな。次が最後、「自己実現の欲求」。マズローさんは晩年、その上の「自己超越欲求」という利他的な欲求も提唱していたけど、一旦、一緒に理解していいと思う。これは、自分の夢を叶えたい、とか、誰かを応援したいとか、最近のSDGsなど誰かの役に立ちたい、社会的使命を果たすといった欲求だね。
エコポイントを貯めて、環境に配慮した商品がもらえる特典などはSDGsっぽいね。
ペルソナを考えるときに、「消費者のゴール」を設定するじゃない。あのゴールの達成をブランドが支援していくことこそが、自己実現の欲求を満たすことだよね。会員登録はまさに、中長期的な関係を築くもの。だから、ペルソナのゴールを意識して、会員登録のメリットを改めて考えて、きちんと消費者に訴求してほしいな。もちろん、なかには「次回から購入時の情報入力が楽になる」っていうシンプルな動機もあるだろうけど、この顧客は、リピートを前提にしているから、すでにロイヤルカスタマーの卵だよね。
なるほどー。消費者とブランドが、中長期的な関係を築く。その第一歩が会員登録ってことなんだ。うーん、深い!マスター、コアラさんに日本酒一杯、つけといてください!
◇ ◇ ◇ 次回は、会員登録の後半です。