「箸の持ち方、ペンの持ち方、これは教養です」

写真はイメージ

箸の持ち方が悪くても誰にも迷惑をかけないのに――。箸やペンの持ち方が変という理由で、2年間付き合っている彼から別れ話を切り出された女性が、読売新聞の掲示板サイト「発言小町」に、「こんなことで振られるなんて……」と釈然としない胸の内を明かしました。果たして「箸やペンの持ち方が変」は別れの理由になるのでしょうか？ 【イラスト】大谷翔平選手の妻・真美子さんが持つバッグの抜群の宣伝効果はエルメス「バーキン」並み？ 「箸の持ち方やペンの持ち方が変だから別れたいと言われた」というタイトルでトピを立てた「あやか」さんは、20代後半の会社員女性。同じ会社に勤める2歳年上の男性と交際していました。その彼との別れ話は晴天の霹靂だったとショックを隠せません。 それもそのはずで、トピ主さんは「交際して2年、ずっとうまくいっていて、この先この人と一緒にいるんだろうなと思っていた」ほど。一方、彼も「あやかは一緒にいて楽しいし本当に大好き」とトピ主さんへの好意を示していました。けれど、「どうしても気になってしまう部分があって最近は別れたいとも思ってしまっている」と打ち明けたのです。 彼が気になっていたのは、トピ主さんの箸の持ち方とペンの握り方です。「変」という彼の指摘を認めつつ、トピ主さんにも言い分があります。箸の持ち方については、「確かに正しくは持っていませんが、食事はクチャクチャ音を立てて食べているわけでもお茶わんをごはん粒だらけにして食べているわけでもありません」と強調。さらに、「ペンも持ち方は正しくないし書き順も合っていないけれど、字はきれいな方でよく褒められます」と正当化します。 彼は、箸やペンの持ち方を除けば、トピ主さんのことは全て好きだといいますが、「やっぱり一生一緒にいるのは無理」とのこと。親から「（箸やペンの持ち方は）特に他人に迷惑を掛けることではないから、自分が持ちやすいように、書きやすいように持てばいいよ」と言われて育ったトピ主さんにとって、別れ話はどうしても納得できず、発言小町で「みなさんどう思いますか」と尋ねました。 パートナーの食事の仕方や筆記具の使い方は、結婚すれば日々目の当たりにするだけに、関心が高いのでしょう。このトピが投稿されると、あっという間に400件を超える反響が寄せられました。 箸の持ち方を巡っては、やはり「お里が知れる」「育ちが悪い」などと、家庭環境や親のしつけを問題視する声が多く寄せられました。 「お箸の持ち方が悪いと、それ以外は100点満点でも、最後に0をかける（100×0＝0）のと同じになるんです。実に残念でしたね。ご両親に矯正してもらえなかっただなんて」（「パンプキンプリン」さん） 「私は、箸の持ち方、ペンの持ち方“すら”、まともにできない人とは絶対にお付き合いしません」とトピ主さんの態度に拒否反応を示したのは、「もぐもぐちゃん」さん。「家庭の程度が知れるからです。大した教育を受けてない。また、本人に直す気がなく偏屈で頑固な変わり者な性格、および常識の欠如を感じるからです」 「はり針ハリー」さんも、「私の子供の結婚相手の箸やペンの持ち方、使い方がひどければ、やはり反対します」と言い、「親のしつけ、考え方、その他、あなたの『育ち』が一番出る部分だからです」と受け付けません。 「夫は箸をきれいに持てるのですが、義妹がいわゆる握り箸。初めて見た時驚きました」と親戚の例を持ち出したのは、「匿名」さん。「義両親は何も言わなかったのかと。超高学歴な義両親、唯一の娘で末っ子の義妹については相当甘かったのだろうな、と思ったほど」と想像を膨らませ、義実家の子育てに不信感を抱きます。 「お箸の持ち方、ペンの持ち方、これは確かに誰にも迷惑かけていませんが、教養です」とのコメントを寄せた「さらさら」さんは、別れを切り出した彼の気持ちを推し量ります。「彼はあなたを自分の親に紹介するのは恥ずかしいと思っている。お箸の持ち方、ペンの持ち方をきちんとしつけているご両親だからです。そしてその教養のなさが、子供へのしつけにも影響するとしたら、彼があなたと結婚できないと思うのも、無理はないのです」