【バドミントン パリオリンピック】「自分が崩れても、なんとかシャトルを入れていけば松山が決めてくれると思った」(志田)
7月27日(現地時間)に開幕したパリオリンピック・バドミントン競技(ポルト・ドゥ・ラ・シャペル・アリーナ)。初日は、予選リーグ初戦が行なわれ、ナイトセッションに女子シングルスの山口茜、女子ダブルスの志田千陽/松山奈未、男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾が登場。試合直後のコメントを紹介する。 【パリ五輪2024】女子ダブルス 予選リーグ・組み合わせ 志田千陽&松山奈未 予選リーグ(グループC)初戦結果:セトヤラ・マパサ/アンジェラ・ユ(オーストラリア)に2-0で勝利 志田 自分がすごく緊張してしまったのと、今までの対戦でいいイメージで勝ったことがない相手だったので、そこを意識しすぎたかなというところがありました。出だしでリードされてしまって、いいスタートが切れなかったのですが、松山が1試合を通して引っ張ってくれて、そこに頼りながらも、最終的にはシダマツらしいプレーも出せて、勝ち切れた。そういう部分ではよかったかなと思います。自分が崩れても、なんとか入れていけば、松山が決めてくれると思ったので、もう返すだけだと思って、そこは頑張りました。 松山 まず、勝てたことが本当によかったです。風の影響もあって、最初は結構やりにくい印象はあったんですけど、二人で話し合いながら、コーチにアドバイスをもらいながら最後は勝ち切れたのはよかったです。観客の多さと、応援の声量は、いつもの試合と全然違う。この中で試合ができることが幸せだとすごく感じました。先週、会場で練習したときよりも風を感じたので、次の試合では最初から大きい空間を使うなど、今日の試合で感じたことを参考にして、次の試合に臨みたいです。 山口茜 予選リーグ(グループC)初戦結果:ザ・タール・トゥザール(ミャンマー)に2-0で勝利 相手の選手のネット前に落ちてくるショットが、前から打つときも後ろから打つときも少し短かったので、自分でリズムがつくりづらくて苦戦したという感じでした。第1ゲームのインターバルで、「相手選手がやろうとしている部分を先手先手で待ちながら、自分がネット前で上で取れるように」と(今別府香里コーチと中西洋介コーチから)アドバイスがあり、それをしっかり意識してやれたのかなと思います。こちらに来てから自分の中ではあまりリズムよくできていなかったんですけど、今日1試合を通して、それなりにいいリズムで動けていたと思うので、今日の試合を自信にして、よりよくしていければと思います。 保木卓朗&小林優吾 予選リーグ(グループD)初戦結果:王齊麟(ワン・チーリン)/李洋(リー・ヤン/台湾)に0-2で敗戦 保木 初戦ということで自分たちも勝ちたかったというのは正直ありますし、予選リーグを戦う上でこの試合はすごく大事になるかなと思っていたんですけど、相手はいつもと違うプレースタイルでやってきたかなと思いました。いつもだったら上げてくるようなところでも、結構、二人で前に詰めてくるような感じがした。そこで、自分たちがプレッシャーも感じてしまった。そこに対応できなかったというのが今日の敗因だと思います。負けてしまって、後がないような状況。次のUSAのペアとの対戦は、しっかりと切り替えてやらないといけない。そこでもう一度、自分たちの手応えをつかめるような試合にできたらいいのかなと思います。 小林 終始、自分がビビってしまって。相手は強打もありながら、今日は丁寧にやってきたイメージがある。その丁寧さもあって、ミスが少なかったです。自分もミスをしたくないなという気持ちでラリーしている展開が多くて、終始、嫌な展開にされられてしまった。1試合通してきつかったかなと思います。点数を取りたい気持ちを抑えながら、ラリーをするという展開を心がけながらやらないといけない。次の試合では、もう少し丁寧に、相手のミスを待つ展開も入れた方がいいかなと思います。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部 写真/Getty Images