15歳の“挑戦の夏”「中学生横綱」目指して 自主練と食事で60kgから130kgに 卒業後は相撲部屋へ「挨拶も礼儀も強くてかっこいい力士に」
■玉ノ井部屋入門が内定
玉ノ井部屋・玉ノ井親方(YouTube「ガガチャンネル」より): 「下手を取る」 玉ノ井部屋での稽古の様子。 実は寺西さん、これまでの成績や体格の良さが元大関・栃東、玉ノ井親方の目に留まり入門がすでに内定しています。
寺西蓮さん: 「(親方が)一回稽古に来てくださった時があって、いろんなアドバイスを受けて、出稽古に行って、皆さん優しくしてくださって、自分もプロに行って頑張りたいなと思ったので。家族のような雰囲気は自分が一番好き、そこが一番なじめたので玉ノ井部屋がいいなと」
■全国大会を前に体調を崩す
8月14日、飯田市―。 「おはようございます」 県大会を制し、いよいよ「全中」へ。この日は最後の稽古でしたがー 寺西蓮さん: 「膀胱炎になっちゃって、熱もおとといまで出て、体調は万全じゃない」 2023年の全中は怪我で出場できなかった寺西さん。最初で最後の大事な全中を前にこの日は軽めの調整に。
一方、仲間たちの期待は高まっていました。 小学6年生・筒井彩翔さん: 「(全中で)優勝目指してほしいです」 中学2年生・金田美緒さん: 「優勝して松尾相撲クラブを宣伝してほしい」 クラブOB・埼玉栄高校2年・松村寛太さん: 「体を活かして相撲をとっていければ強いと思う。精いっぱい、力を出して一個でも勝ってくれればいいかな」
■元力士の食堂で壮行会
午後7時すぎ、満津田食堂―。 「いただきます」 稽古の後は壮行会を兼ねた食事会。 体は本調子ではありませんでしたが寺西さんは「カツ丼」と「鉄火丼」を平らげました。 寺西蓮さん: 「(カツ丼じゃ足りなかった?)ちょっと足りなかった」
ここ満津田食堂の6代目は今年の夏場所まで大相撲で活躍していた元力士の松田誉彦さん。胸を貸したことのある松田さんも期待を寄せています。 満津田食堂・6代目・松田誉彦さん: 「体も大きくてなおかつ柔らかいので、とてもいいバネを持ってる。飯田からお相撲さんが出るのはうれしい。頑張ってほしいなって気持ちでいっぱい。(玉ノ井部屋は)お相撲さんがとても多い、なおかつ仲がいい。強い人もいっぱいいるので、すごいもんでくれると思う」 松田誉彦さん: 「頑張ってね」