去就はどうなる…? 現在フリーの日本人選手6人。Jリーグ復帰の可能性は? 元日本代表も
MF:加藤恒平(かとう・こうへい)
生年月日:1989年6月14日 前所属クラブ:チャオ・パク・ケイ(マカオ) 23/24 AFCカップ成績:6試合0得点0アシスト 今年1月1日以降、異色の経歴を持つ“流浪のフットボーラー”加藤恒平は無所属の状態が続いている。 モンテネグロ、ポーランド、ブルガリア、ジブラルタル、ポルトガル、タイ――。加藤はこれまで、様々な国のリーグでプレーしてきた。名の通った欧州リーグの経験はなく、マイナーリーグや下部リーグで経験を積み上げてきた。2017年5月に日本代表へ初選出された際も、国内で加藤の存在を知る者はほとんどいなかった。 2023年8月にはマカオのチャオ・パク・ケイに加入した加藤だったが、在籍期間中は大きなインパクトを残すことができず。現在35歳とキャリアの終盤に差し掛かっているなかで、次にどのような選択をするのだろうか。 Jリーグ復帰も、可能性としては捨てきれない。今夏に少しでも戦力の底上げをはかりたいクラブが、かつてFC町田ゼルビアやサガン鳥栖、FC琉球に所属した経験がある加藤の“逆輸入”を試みたとしても不思議ではない。加藤が数多くの国外クラブを渡り歩いたことで得た経験値は、多くのJクラブにとって何にも代えがたい価値として魅力的に映るかもしれない。
MF:原口元気(はらぐち・げんき)
生年月日:1991年5月9日 前所属クラブ:シュトゥットガルト(ドイツ) 23/24リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト 苦悩のシーズンを経験した原口元気の新天地が決まるのは、いつになるのだろうか。 2014年からドイツで長いキャリアを築いてきた原口にとって、2023/24シーズンは悔しさばかりが残ったはずだ。リーグ戦で出場したのは2試合のみ。わずか25分しかピッチに立つことを許されず、得点もアシストもつかなかった。 昨季は戦力外に近い状態でままシーズンが終わり、シュトゥットガルトとの契約が満了に。1か月以上が経った現在も、新たなクラブと契約したという吉報は届いていない。ただ、フリーになったことで移籍金がかからないのは新天地を決めるうえでメリットとなる。古巣の浦和レッズを含め、Jリーグに復帰する可能性もあるだろう。さらに、今年5月にはドイツ誌『kicker』が原口のデュッセルドルフ復帰の可能性を示唆。2017/18シーズンにブンデスリーガ(ドイツ1部)昇格を経験した古巣で再起をはかるのも悪くない選択肢だ。 今年5月9日に33歳となった原口だが、まだまだ老け込むような年齢ではない。競争の中に身を置いて、自らの力で先発の座を勝ち取るだけの力は残されているはずだ。2024年後半、屈辱のシーズンを乗り越えた原口の逆襲が始まる。