わずか19室、瀬戸内の高級宿「ガンツウ(guntû)」の真骨頂 コロナ禍を経て「高級ホテル」が選ばれる事情
また、2022年には建て替えから10年を迎え、外国人富裕層のニーズが高いスイートを6室増室して18室にしました。宴会場「山吹」のリニューアルも実施し、ハード面の投資も行うなど、攻めの経営を継続しています。 ■高額な費用をかけリブランドする理由 ホテルのリブランドとは、ホテルのブランドイメージやターゲット顧客層を変更することです。具体的には、次のような施策があります。 ・ ホテル名称の変更 ・ ロゴマークやデザインの変更
・ 客室や館内の改装 ・ アメニティやサービス内容の変更 ・ マーケティング・プロモーション活動の変更やシステムの変更 リブランドの目的はさまざまですが、主に考えられるのは次に挙げるものです。 ・ 競争力強化:競合ホテルとの差別化を図り、顧客を獲得するため ・ 収益向上:新たな顧客層を取り込み、売り上げを増加させるため ・ ブランドイメージの刷新:古くなったイメージを払拭し新しいイメージを付与するため ・ 経営戦略の変更:ターゲット顧客層や事業内容を変更するため
近年では、コロナ禍の影響で業績が悪化したホテルや、新しい顧客層を取り込みたいホテルなどが、リブランドを実施するケースが増えています。 ホテルリブランドは、多額の費用と時間がかかるため、慎重な検討が必要です。また、顧客にどのように受け入れられるかも重要なポイントとなります。下記は、ホテルリブランドの成功事例です。 OMO5京都祇園 by 星野リゾート 築100年以上の京町家をリノベーションしたデザイナーズホテル。若い世代を中心に人気を集めています。
samana hotel Yakushima ライブキッチンを新設したビュッフェダイニング「The View Restaurant」が人気。地元の生産者から仕入れた四季折々の食材を用いたメニューを提供しています。 ■ラグジュアリートラベルとguntû 国内のラグジュアリートラベルとしては、瀬戸内海を周航している「guntû(ガンツウ)」がまず思い浮かびます。ガンツウは、瀬戸内海でとれる小さなイシガニの備後地方の方言です。