難関校専門塾の塾長が教える「全教科80点以上、さらに高得点を狙う勉強法」
定期テストで高得点を取る鍵は、「学校のワーク」の活用法にあった! 成績上位の子がやっている定期テストの勉強法を、難関校合格専門 松江塾塾長の齋藤明さんが紹介します。 【データ】調査から見えた成績上位5%の中学生の家庭の共通点とは?「保護者が成績を把握」「朝食を抜かない」? ※本稿は、齋藤明著 『中学生「偏差値70超」の子の勉強法』(大和出版)から一部抜粋・編集したものです。
【1】学校のワークは、最低3回転しよう!
学校のワークを完璧に解けるようになれば、基本的にどの教科でも80点以上が狙えます。 最低3回と書きましたが、得意教科と不得意教科で違いがあってもかまいません。 たとえば、得意な数学は2回転、苦手な社会は5回転といった具合ですね。 塾に通っている場合は、すでに塾の数学の授業や宿題で演習をし、さらに学校でも問題を解いているでしょう。 そこで数学が得意となれば、2回転で完璧になるケースもあります。 得意な教科に関しては、臨機応変に対応してください。
【2】1教科につき2冊以上のテキストを完璧に!
基本は、あくまでも学校のワークを繰り返し解いて、1冊を完璧にマスターすることです。 しかし、定期テストで、必ず学校のワークの問題と同じ問題が出題されるとは限りません。 そのためにも2冊目、3冊目などのテキストを利用し、多くのパターンの問題に触れて、定期テストで初めて目にするタイプの問題を減らしておきましょう。
【3】 3週間前までに学校のワークを1回解こう!
学校のワークを解くのに、1周目に時間をかけすぎてしまう生徒がいます。 ワークを解く際の注意点としては、「調べながら解かない」「わからない問題は、すぐに解答・解説を読んで、問題番号にチェックを入れる」などがあげられます。
【4】1週間前までに学校のワークを3周しよう!
学校のワークの2周目からは、1周目に解けずにチェックをした問題のみ解くようにしてください。 さらに3周目は、2周目でも解けずにチェックをした問題のみ解くようにしましょう(得意教科の場合は、2周目で終わっても大丈夫です)。
【5】 1週間前~当日は2、3冊目のワークを!
学年1位や偏差値70超を目指すなら、ぜひ2冊目、3冊目のワークに取り組んでみることをお勧めします。 ただし、学校のワークの反復が足りずに、まだ完璧になっていない場合には、ムリに2冊目に取り組む必要はありません。
余裕が持てるスケジュールを組もう
以上、学年1位や偏差値70超の生徒の多くは、ここで説明した【1】~【5】をしっかり行っています。 計画した段階で、学校や塾のワークの反復の余裕がないと思った場合は、定期テストの勉強を始めるタイミングを早めるなどの工夫をしてください。 ■齋藤明 20年以上の経験を持つ進学塾塾長。埼玉県川越市の難関校合格専門塾「松江塾」で、過去18年間にわたり多数の学年1位の生徒を輩出してきた実績がある。また、ブログ、YouTube、Instagram、X(旧Twitter)などで高校の情報や勉強方法に関する情報を日々発信している。
齋藤明