子どもに手がかからなくなってきたのに、夫婦の会話が「業務連絡」ばかりなのはなぜ? 3人男子の母が嘆く多忙な日々
「いいねいいね、でもお値段は可愛くないんでしょ~?」 「いやぁそうなんですよ~。中古でいろいろ探してるんだけどぉ……」 ってちがーーーーーーう!!!! 明日の話してんの!明日!! で振り出しに戻る、と。 これが常に可処分時間ギリギリ夫婦が唯一できる、なんてことない会話です(現実逃避とも言う)。 その他合間合間に保育園や学校行事の参加可否、長男や次男の学力の悩み、習い事の送迎を代われるか否か、電球や手の届かない部分の作業依頼など……あっどれもこれも業務連絡ですね。 だからこの間、まだ下の子が小さい若いママ友から、 「子どもが大きくなったら旦那さんと晩酌とかできますか? どんな話します?」 って聞かれて言葉に詰まっちゃいました。 あーあ。私だって大人同士でどうっでもいい会話がしたい。結論なんて出ない話がしたい。同じもの見てガハハと笑ったり、若いころよくやってた宝くじ当たったら何に使う? なんて何の足しにもならないようなテーマで盛り上がったり、したいなぁ。(子どもを交えてならできるのに) あんなに子どものことに振り回され追われていた日々。どれほどちょっとでいいから話の通じる大人としゃべりたい!!と願ったことか。夫よ頼むから早く帰ってきてくれ!!と連絡したことか。 夫の顔を見れば堰を切ったように今日の出来事をしゃべり倒していました。疲れているだろうに合槌を打って聞いてくれて、彼は彼で会社であった出来事や時には愚痴も言いながらいろいろ脱線して、なんだかんだ深夜まで話し込んでいました。 あの頃は私にとって唯一の外界との窓口が夫だったから、大人だけの世界で過ごしている夫がうらやましくもあり圧倒的に自分の本来の居場所も「そっち側」という意識で関心を持って聞いていた気がします。 夫は夫でほとんど参加できない子育ての様子を少しでも多く知りたがり……つまり、お互いがお互いのしていることに興味を持っていたわけですね。 子育て13年目。今ではすっかり『子どもたちと家』が私の居場所。根暗の引きこもりだけど外の世界とも自分なりにつながって、こうしてお仕事もしているので以前のようにガツガツと他業種の仕事話に食いつくこともなくなりました。