SBが元日ハム上沢、獲得調査報道 有原に続き移籍も? 注目集める「出戻り右腕」の去就
ソフトバンクが今季日本ハムからポスティング制度を利用してメジャーに挑戦した上沢直之の獲得調査を進めていることが12日、「東スポWEB」など複数のメディアで報じられた。 【動画】変幻自在の完全投球! 上沢直之のレッドソックスデビュー戦をチェック 上沢はレイズと1月にマイナー契約を結び、招待選手でキャンプに参加。その後、レイズからマイナーへの合流を通達され、契約条項を行使してレッドソックスに移った。 4月28日にメジャー初昇格を果たし、2試合に登板して勝敗付かず、防御率2.25だった。 5月以降は3Aウースターで過ごし、マイナーでは20試合登板で5勝4敗、防御率7.63で米球界1年目のシーズンを終えた。 日本に帰国後は来季の方向性に関して、日本球界復帰も視野に入れると明言、さらに古巣の日本ハムだけではなく幅広く門戸を拡げ、興味を示す球団があれば話を聞くという意向も示している。 上沢はすでにNPBで70勝をマーク、2023年シーズンは9勝9敗、防御率2.96。リーグトップの170投球回を達成。安定した力を発揮する先発候補は仮に市場に出れば争奪戦必至と見られていた。 そんな中でソフトバンクにおいてはFA宣言した石川柊太のロッテ入りが決まったばかり。先発ローテ―ションの一角を占めていた投手を欠き、来季ローテーションは有原航平、モイネロ、スチュワートが当確と見られる中、安定した力を発揮する先発投手はリーグ連覇、日本一に向け、求められるピースでもある。 上沢獲得に向けては、同じく日本ハムからポスティングでメジャー移籍、2年を過ごし、日本球界復帰時にソフトバンクと契約した有原の例もある。 有原は2015年ドラフト1位で日本ハムに入団。1年目から先発ローテ―ションで回り、2019年には15勝を挙げ最多勝のタイトルを獲得。米メジャーでは2年間で3勝7敗、防御率7.57で帰国。 複数球団との争奪戦の末にソフトバンクと23年シーズンから3年総額15億円(年俸は推定)の契約を結び、23年は10勝をマーク。今季は14勝を挙げ、日本ハムの伊藤大海と並ぶ最多勝のタイトルを再び獲得した。 今やチームのエースとして大車輪の活躍を見せる中で、かつて日本ハムで同僚として過ごした上沢が同じく移籍の道を歩むのかも注目のポイントとされる。 今後はかつて在籍した日本ハムの獲得意思含め、他球団がどのような反応を示すのか。引き続き、移籍市場のキーマンとしてウォッチされていくことになる。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]