来日38年目、日本を愛し信州へ アメリカ出身男性が「生ハムづくり」に挑戦 本業は医療機器関連の会社社長
茅野市の自宅です。 ロバート・コーネルさん: 「これは明治27年にできた家」 5年前、東京からこちらの古民家に移住。妻の久美子さんと暮らしています。 後に、会社も茅野市に移しました。
ロバート・コーネルさん: 「今いるここが明治27年(建築)ですけど、2階も大正時代に建て増ししたので「お神楽方式」という」
記者: 「立派な柱ですね」 ロバート・コーネルさん: 「もう、何よりの肴です」
日本の歴史や文化に精通しているコーネルさん。移住してからは御柱祭に参加するなど地域の文化や自然に親しんできました。 妻・久美子さん: 「合ってるんだと思うんですよね。古事記とか源氏物語もすっと入っちゃう。よほど水が合ってるんだと思う」
元同僚だった妻の久美子さんにコーネルさんの性格を尋ねるとー。 妻・久美子さん: 「好奇心がとにかく旺盛。考える前に動いちゃうみたいな(笑)」
ロバート・コーネルさん: 「八ヶ岳の吹きおろしがあるから、非常に乾燥した地域なので、食肉に適しているだろうと。ふたを開けてみたら、ここまで乾燥しなくても出来上がりますけど」
最初は趣味のつもりでしたが、今や立派な事業に。 きっかけを作ったのは郷卓也さんです。
郷さんは、東京・日本橋にあるフレンチレストランのオーナーシェフ。 コーネルさんは10年来の常連客でした。コーネルさんが郷さんに「生ハムを作りたい」と相談したのはコロナ禍の真っただ中。 店は厳しい経営を強いられていました。 そこでー。
■コロナ禍…新しいものにチャレンジ
ロバート・コーネルさん: 「『コロナ効果』というか、そういうタイミングこそ負けるなっていう、新しいものにチャレンジしたいと」 フレンチシェフ・郷卓也さん: 「あのタイミングだからこそ、チャレンジできたので非常に感謝しています。(実現できたのは)コーネルさんの勢いと情熱」 コーネルさんは飲食店や精肉店に掛け合い生産体制を整え、2021年、二人で本格的に生ハムづくりを始めました。