余震、数年続く可能性 竹内章富山大名誉教授(地質学)
石川県西方沖を震源とする26日夜の地震について、富山大の竹内章名誉教授(74)=地質学=は「元日の能登半島地震の余震とみられるが、震源地が離れており、別の断層による地震の可能性がある」と指摘する。「今後も数年単位で余震が続く可能性がある」と注意を呼びかけた。 竹内名誉教授によると、地震を起こした断層の端部には、地震発生の要因となる応力やひずみのエネルギーが集中しやすく、周辺の断層の活動に影響を与える場合がある。今回の震源とみられる断層は、能登半島地震を起こした断層の西に位置し、能登半島地震でたまったエネルギーが活動の引き金となった可能性があるという。 能登半島地震を引き起こした断層帯を巡っては、26日の地震を起こした西側だけでなく、東側の佐渡島沖方面の断層でも余震の可能性が指摘されている。竹内名誉教授は「今後も2~3年は地震活動が続く可能性がある」と話している。