アバランチ、「アバランチ9000」アップグレードに先立ち4000万ドルの助成金プログラムを発表
アバランチネットワークを支援するアバランチ財団(Avalanche Foundation)が、ブロックチェーンエコシステムにおける新しいプロトコルの構築に関して開発者に報酬を与えるため、4000万ドル(約58億円、1ドル145円換算)の助成金プログラムを発表した。 アバランチ財団は25日のプレスリリースで、レトロ9000(Retro9000)と呼ばれるこのプログラムは、アバランチ9000(Avalanche9000)として知られる待望のアップグレードに先立ち、開発者に対してアバランチネットワーク上での構築を奨励することを目的としていると述べた。 アバランチネットワークの主要開発企業アバ・ラボ(Ava Labs)の最高執行責任者(COO)であるルイジ・ドノリオ・デメオ(Luigi D'Onorio DeMeo)氏はCoinDeskとのインタビューで、「通常、大規模なアップグレードをテストネットにデプロイし、問題がなければすぐにメインネットにデプロイして、その後うまくいけば普及する」とした上で、「私たちはこれを少し逆転させ、テストネットのプロセスを延長し、いわゆるインセンティブ付きテストネットを行いたいと考えている」と述べた。 開発者とユーザーは、アバランチネットワーク上で構築を行うためにレトロ9000のプラットフォームに登録する必要があり、ユーザーはネットワーク上での活動に基づいて投票クレジットを受け取る。 ドノリオ・デメオ氏は、「ユーザーはインセンティブ付きテストネット中に、そのクレジットを使って開発者に対して実際に投票することができ、これはアバランチ財団が参加者に後日遡及的に助成金を付与するためのシグナルとして使用される」と説明した。 ドノリオ・デメオ氏は、「開発者が遡及的な助成金の実際の資格を得るためには、最終的にメインネットにデプロイする必要がある」とし、「これが前提条件だ。ここでの目標は、テストネットに強力なパイプラインを構築するために相当額の資金を割り当てることだ。そうすれば、メインネットに移行する際に多くのものをローンチできるようになる」と述べた。