小学生が高齢者疑似体験 介護人材確保への第一歩【長野・松本市】
人手不足の介護業界で将来の人材確保につなげる取り組みです。 まずは高齢者のことを理解すること…松本市の小学生が「疑似体験」しました。 「見えない全然」 松本市の梓川小学校で開かれた「高齢者の疑似体験」。3年生およそ100人が、視野を狭めるゴーグルや…関節の動きを制限するサポーターなどを付け、高齢者の体の動き方を体感しました。 まずは、ペットボトルのキャップの開封に挑戦です! 「開かないよこれ」 「あ~開いた」 今度は、チラシをめくってみると… ようやく、めくれました。 ■小学3年 「(手が)あんまり動かない。めくりにくい」 ■小学3年 「めっちゃ動きにくい。自分はこんなこと出来るのに、おじいちゃんおばあちゃんはこんなことも出来ないんだと初めて知った」 介護業界は、少子高齢化などによる人材不足が大きな課題となっています。県によりますと、介護職員は県内におよそ3万8000人いますが、介護需要がピークになる見込みの2040年には、4万8000人の職員が必要になると試算しています。 疑似体験は、子どもたちにまずは高齢者について理解を深めてもらい、将来の介護人材確保につなげる狙いがあります。 ■松本短期大学介護福祉学科・齋藤真木 講師 「(子どもたちに)聞いたら、(高齢者と)同居している人が半分以下という感じだったので、なかなか(高齢者と)接する機会が無いと知る機会も無いので、体験してもらおうと思った。(将来)介護とか福祉に携わるような人材に育ってくれるようなきっかけになるといいと思う」 今後は、市内の中学校にも活動の輪を広げていきたいということです。