ウォルマート、ターゲットなどに学ぶ最新のオムニチャネル。カギは「データドリブン」「SNS活用」「インフルエンサー」
┌────────── 「Future Collective」の立ち上げ当時の商品ラインアップは、インフルエンサーのカーラナ・バーフィールド・ブラウン氏と供に立ち上げました。最近では、モデルからファッションインフルエンサーに転身したジェニー・K・ロペス氏とコラボレーションした最新コレクションを発表しました。このような取り組みは、これまでとは違った顧客アプローチを仕掛けるための良策だと思っています。(フォックス氏) └──────────
ブランドとのこうしたコラボレーションでインフルエンサーを起用することは、ブランドがどのようなパートナーシップを結ぶかを考える機会にもなります。パネルディスカッションでフォックス氏は、「フューチャーコレクティブ」のコラボレーター選びに関するターゲットの意思決定についても説明しました。 ┌────────── 消費者の好みやニーズは何か。そして、ターゲットの価値観と本当に一致するパートナーをどうやって見つけるのか。多様な視点を持つことが大切です。(フォックス氏) └────────── ■ 「TikTok Shop」が新たな重要チャネルに台頭 あくまでオムニチャネル戦略の一環として、「Instagram」「TikTok」「YouTube」などのソーシャルメディアのインフルエンサー活用を小売事業者が進めるなか、「TikTok」上で商品やサービスを販売できる「TikTok shop」の即時性に注目が集まっています。 「Neweggが『TikTok』で大きな成功を収めた理由は、ユーザー数ではなく、買い物のしやすさです」と話すのは、米国の大手家電EC事業者であるNewegg(ニューエッグ)のドリュー・ロダー氏(ディレクター)です。 「TikTok Shop」が立ち上がった際、Neweggはいち早く実験的な挑戦。家電商品を販売するために社内で動画を制作し、複数のアカウントで展開して成功を収めたのです。Neweggの登壇者は「eTail Connect West」のパネルディスカッションに登壇したとき、「TikTok」で配信しているネックマッサージャーの短い動画を紹介。その動画は1970万回視聴され、数十万ドルの売り上げにつながったと説明しました。 また、Neweggの登壇者は、「Webサイトの分析ソフトなどを提供している米国PowerReviews(パワーレビュー)の調査データによると、Z世代の消費者の57%が美容関連の商品の購入をする際に『TikTok』の動画を参考にしている」ということにも言及しました。