雑貨店店主が建てたアンティーク家具が似合う家ーPEDLAR・松井由起子【住まいと暮らしvol.58】
部屋やごはん、お気に入りの道具たちを本人撮影の写真で見せていただき、バトンを繋いでいくリレー連載。前回のササキサキコさんのバトンを受けてご登場いただくのは、雑貨店「PEDLAR(ぺドラー)」を営む松井由起子さんです。 【画像一覧を見る】
松井さんの暮らしのルール
1)家族との時間を大事にする 2)とりあえず、で買い物をしない 3)いつも笑顔で前向きでいる 2003年に雑貨店「PEDLAR」をオープンした松井さん。 「20代の頃インテリアショップで働いた経験から、身の丈にあった好きなものだけを販売したいと思いました。よろづやのようになんでもあって、いろいろな方が気軽に立ち寄れる身近なお店でありたい。たくさんのものが溢れる今ですが、作り手の思いがこもったものや質の良いもの、自然素材のものなど、心地よい暮らしが送れるものを提案していきたいです」 そんな松井さんのご自宅は、家具のほとんどがアンティーク。 「インテリアに妥協はせず、欲しいと思ったものは見つかるまで探します。とりあえずで買い物はしないので、家づくりはまだまだ続いています。夫は家具職人だったので、二人でデザインして作ったものもあります。アンティークは、時間が経ったからこそしか出せない重厚感と存在感が好き。特にヨーロッパのものが好きで、ろくろ脚のものが多いです。アンティークを買ってペイントすることも多く、『farrow & ball』のペンキは色の種類の豊富さと色加減が絶妙で好きです」 郊外の緑に囲まれた暮らしの中で、たくさんのことを学んだという松井さん。 「移りゆく季節を感じながら、旬のものを食べる。梅がなれば梅干しを作り、大豆があれば味噌を作る。昔の人たちが当たり前にしてきたことを自分も当たり前にできるように、自然に感謝しながら暮らしていきたいです」 profile 松井由起子/まついゆきこ 横浜生まれ。自由が丘のインテリアショップに勤務後、2013年相模原に「PEDLAR」をオープン。衣類、食、雑貨など、普段の暮らしがちょっと豊かに楽しくなるような暮らしにまつわるものを扱っている。出産を機に7年前、緑を多い場所を求めて郊外に引っ越し。ハーフビルドで夫と家を建てる。夫、8歳の息子と愛犬とともに暮らす。 Instagram @pedlarzakka 松井さんがバトンを渡すのは、「花の店 輪(りん)」を営む荒木幸恵さん。「古くからの友人で、家族ぐるみのお付き合い。家もとても素敵で、丁寧な暮らしをしています」と松井さん。荒木さんの暮らしは、6月下旬に公開予定です。どうぞお楽しみに。
クウネル・サロン