“危険”な裏投げ問題 渦中のSareeeを直撃「私だってワザとやっているわけではない」
「(里村が)引退されるまでに吸収したい」
ともあれ今現在Sareeeの存在は、令和女子プロレスにおける危険な存在の象徴。8月に“悪魔”中島安里紗が引退した今、Sareeeがその分野においてはダントツの1位をひた走っている。 そう言われても、Sareeeは「天使です」と笑顔を見せるところが、また心憎いというか、恐ろしい面でもある。 しかも首の調子次第で高橋戦が無事に実施されるのかは予断を許さないが、野崎戦は必ず実施されるだろうから、少なくとも年内のSareeeには「裏投げ問題」がついてまわる。 さらに年明けには「Sareee-ISM~ChapterVI~」(1月23日、新宿FACE)が開催されるが、18日には猪木元気工場で会見を行い、Sareeeの相手がセンダイガールズプロレスリングの里村明衣子と発表された。Sareeeにとって里村はデビュー戦の相手でもあり、これまでの対戦成績は1勝2敗。来年4月には里村の引退が決まっているだけに、タイミング的には最後の一騎打ちになる可能性が高い。 「今考えても、里村さんがデビュー戦の相手を務めてくださったのは大きいですね。私は里村さんが相手をしてくださって(女子プロレスラーとして)生まれているので、特別な存在です」(Sareee) 実はSareeeは会見上、「私は全て上回っていると思います。だからしっかり闘いで、結果で見せていきたいと思います」と発言していた。 興味深いのは、会見後に話を聞くと、自身の発言を覆す言葉を発したことだろう。 「さっき会見で、里村さんに全て上回っていると言いましたけど、勢いでそう言っちゃったけど、何かまだまだ足りない部分があるのかなって思いますね。だからこそ、(里村が)引退されるまでに吸収したいですね、いいところ全てを。それをSareeeのプロレス人生に上乗せしていきたい。盗めるものは全て盗みたいですね」(Sareee) 泣いても笑っても、2024年は残すところわずかひと月余り。Sareeeとしては激動の2024年を最後まで勝ち抜いて有終の美を飾り、来年につなげたいだろうが、果たして首尾よくそれは実現するか。 そして「裏投げ問題」は無事に落ち着くところに落ち着くのか。どうやら今年も最後の最後まで、Sareeeの動向から目が離せそうにない。
“Show”大谷泰顕