“危険”な裏投げ問題 渦中のSareeeを直撃「私だってワザとやっているわけではない」
「裏投げなんか使わなくたってお前(高橋奈七永)に勝ってやる」
しかし、さまざまな声を集約した結果、Sareeeが出した結論は、13日にスライドされた高橋とのタイトル戦で「裏投げを使わずに闘う」だった。 「だってそう言うしかないじゃないですか。(高橋が)Sareeeの裏投げで首に強い痛みを感じた。動けたけど動かなかった。欠場。でもタイトル戦をやる。それって、分からないですよ、言っていることが。私だってワザとやっているわけではないし、勝つためにやってますし。それでも『タイトル戦を(高橋)本人がやる』って言うんだったら、私は裏投げなんか使わなくたってお前に勝ってやるよ。ただそれだけですよね。シンプルに。グチグチ言われてまで(タイトル戦を)やるもんじゃないと思うし。ただ、裏投げを使わなかったとしても、万全で、120%の高橋奈七永で来いよって思いますよね」(Sareee) Sareeeの主張は見当違いには思えない。 ちなみにSareeeの裏投げで「死にかけた」と証言した、もう1人の女子プロレスラーが“Angel of Death”野崎渚になる。 野崎はシードリングの年内最終戦(12月27日、後楽園ホール)でSareeeの持つベルトに挑戦することも決まっている。Sareeeと野崎は、MGではタッグ対決ながら何度か肌を合わせたが、それがそのまま、今度はシードリングに舞台を変えて一騎打ちを行うのだ。 「楽しみですよね。やっとシングルで向き合える」とSareeeは喜びを隠さないが、「私と野崎さんはお互いフリーの立場でMGに上がっていて、普通だったらMGのタイトルをかけて闘ってもおかしくないけど、タイミング的にも噛み合っていると思う。私は闘えるのがうれしいですね」「12月27日は年内最終戦。集大成ですよ。締めくくりの試合。気合いを入れていきます。しっかり野崎渚を倒して真の強さを証明したい」と意気込む。 対する野崎は高橋同様、Sareeeの裏投げで「一個何かを間違えると、たぶん私は動けなくなっている」と恐怖体験を明かしながら、「でも、仕方がない。食らわないように気をつけようと思います」と前向きな見解を示した。 しかしながら、そう聞いてしまうとSareeeとしては「裏投げで仕留めたい」と言いたくなる気持ちも分からないではない。