大学病院研修医の初任給は一般会社員と変わらない!?年収が上がるのは何年目から?
医師免許を取得すると、2年間の研修医の時期に入り仕事を開始します。一般会社員と比較すると収入が高いイメージのある医者ですが、大学病院の研修医の初任給はどのくらいなのか、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。 そこで今回は、大学病院の研修医の給与と一般会社員の初任給を比較してみました。研修医の給与は思っていたよりも多くないかもしれませんが、医者として経験を積むうちに高収入を得られるかもしれません。医者になってからの年収の推移もご紹介しますので、参考にしてみてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
大学病院の研修医と一般会社員の初任給を比較
高収入のイメージが強い医者ですが、1年目から高い年収を得られるわけではありません。医師免許を取得してから最初の2年間は、研修医として指導医の下で経験を積みます。研修医の期間が終わると、約3~5年の専門研修プログラムに入り、専攻医として働くことが一般的です。 大学病院の研修医の給与の目安は以下の通りです。 【A大学病院】 ・基本給:23万5000円/月 ・宿日直手当:2万1000円/回 ・研修奨励手当(1年次):11万円/月 (2年次):14万円/月 【B大学病院】 ・月額約24万円(当直手当含む)※総支給額 【C大学病院】 ・月額:約31万円 ※臨床研修手当13万円/月を含む(時間外およびオンコール研修手当相当) ・奨励金:10万円/月 上記はあくまで一例ですので医療機関によって給与は異なりますが、上記の場合、基本給は18~23万5000円ほど、各種手当や奨励金などが10~15万円ほど(さらに宿日直や当直手当が追加で支給されることもある)であることが分かりました。 一方で厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」によると、大学院修士課程修了の初任給(諸手当を含む)は23万8900円であるとのことです。 働き方や勤め先によって給与には大きな差が生じるため、一概にどちらが高いとはいえません。勤める医療機関によっては、大学院修士課程修了の平均初任給よりも給与が高くなる可能性もあるでしょう。