自衛隊のイベントってどういうものがあるの? その目的は?
8月24日に開かれる自衛隊の実弾演習「富士総合火力演習」の一般募集が今月2日に締め切られました。昨年は抽選倍率が20倍を超えるほどの人気とあって、なかなか見に行くことができません。一方で、一年を通じて、全国各地で自衛隊のイベントが開かれています。 自衛隊のイベントは、目的によって「内部行事」「広報イベント」「政府関連行事」の3つに分けられます。 内部行事で有名なイベントは、冒頭でも触れた、毎年8月に行われる「富士総合火力演習」です。陸上自衛隊の教育機関である富士学校の生徒に火力戦闘様相を認識させることが主な目的で、一般にも公開されています。実弾による演習を目の前で見られるとあって一般向けの観覧は人気が高く、昨年の抽選倍率は20倍を超え、入場者数は約2万8000人にものぼりました。
全国各地で行われる駐屯地祭や基地祭といった広報イベントは、一般向けに公開されており、だれでも参加できます。主に所属する部隊による訓練や飛行展示、装備品の展示などが行われます。7月6日には静岡県小山町の富士学校で開設60周年記念行事が行われ、10式戦車などの行進が見られました。これらは国民に対して自衛隊の活動をアピールするための広報活動を目的にしており、採用活動も行われています。イベントの予定は、防衛省が提供している全国イベントマップで検索ができます。
よくニュースで目にするのが観閲式・観艦式でしょう。政府関連行事として行われ、毎年各自衛隊が持ち回りで担当します。最高指揮官の首相が各部隊を観閲することで隊員の士気を高める目的のほか、各国の武官を招待して日本の防衛力をアピールする目的があります。海上自衛隊主催の観艦式のみ抽選による一般公募を行っており、艦艇に乗艦して式典や訓練を観覧することができます。