【プレビュー】サマーブレイク前のスパ・フランコルシャン決戦…”スパ・ウェザー”での波乱は起こるのか要注目…第14戦ベルギーGP|F1
F1第14戦ベルギーGP 概要
過去最大の24戦が行われる2024年シーズンも、いよいよベルギーGPを最後にF1恒例のサマーブレイクへと突入する。 次戦のグランプリが開催されるスパ・フランコルシャンはスピーティーな高速サーキットとして知られており、全長の7.004kmはF1カレンダーの中でも最長の距離を誇る。 このコースは1950年のF1世界選手権発足以来からカレンダーに名を連ねており、シルバーストンやモナコ、モンツァ、鈴鹿と並んでF1を象徴するトラックの1つでもある。 現在、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが3年連続でこのGPを制していることから、今回の一戦でジム・クラークやアイルトン・セナがかつて記録した4年連続勝利に並ぶのか、注目が集まる。 フェルスタッペンにとってベルギーは母親の出身国(自らの出生地でもある)であり、自身も国籍を有する"ホームグランプリ“でどんな走りを披露するのか今週末も目が離せない。 ************ 【レース情報】 F1 第14戦:ベルギーGP※日本時間 7月26日(金)20:30~フリー走行1回目 7月27日(土)0:00~フリー走行2回目 7月27日(土)19:30~フリー走行3回目 7月27日(土)23:00~予選 7月28日(日)22:00~決勝 F2 第10戦:ベルギー※日本時間 7月26日(金)18:05~フリー走行 7月26日(金)23:00~予選 7月27日(土)21:15~レース1 7月28日(日)17:00~レース2 ************
サーキット(スパ・フランコルシャン)のレイアウト
1周は7.004kmで、決勝レースは44周で行われる。 ホームストレートは短いがここはDRS区間となっており、ターン1の右ヘアピンであるラ・スルスで仕掛けるケースも散見される。 そしてターン1を曲がった後、名物とも言えるオー・ルージュの坂を駆け上がっていく。その先に待ち受けるケメル・ストレートはオー・ルージュからトップスピードが持続されるうえにDRS区間でもあり、最大のオーバーテイクポイントとなる。 2000年のベルギーGPではミカ・ハッキネンが周回遅れのリカルド・ゾンタを挟みながら、ライバルのミハエル・シューマッハを抜くという離れ業を見せたことでも有名。このシーンは“F1史上最高のオーバーテイク”の一つとしていまだ語り草になっている。 セクター2からは緩やかな中速コーナーが続き、ターン15からセクター3に入り、ホームストレートへと戻っていく。ターン15からの立ち上がりをトラクション重視にしたうえで、ターン18のイン側に飛び込んで抜くという駆け引きも有効だ。 トラック特性としてはトップスピードのストレート、そしてターンの多さから、速さとダウンフォースのどちらも求められるコースだけに、バランスや総合力が問われる。 そして、同サーキットは山の中にあるうえ、コース長が長いことも相まって天候が目まぐるしく変わりやすい点も見どころの一つ。通称“スパ・ウェザー”はもはや風物詩であり、レース展開に大きく影響する要素でもある。2021年はウェットの予選となり、決勝でもレース前から雨が振り続ける展開に。ディレイの後にセーフティーカー先導で周回を行うも雨が強まり、3周のみで決勝が打ち切られるという事態になった。
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