「うちの子、いざという時に弱くて…」池江璃花子選手も実践する、子どもの才能を最大限に引き出す3つのテクニック
第六感を鍛える
人間に備わっている感覚には、「五感」と呼ばれる五つの種類(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)があることはご存じだと思います。 人間には、これらに加えて「第六感」と呼ばれる感覚があるといわれています。 たとえば、誰でもなんとなく雰囲気や気配を感じたり、「虫の知らせ」といわれるように、これから起こることを予知したりすることがあります。 子どもの頃からこの能力を鍛えることで、将来、自分の進路を選ぶときや大事な物事を決めるときに、最善の選択をサポートしてくれます。 小さなお子さんはこの感覚が鋭いので、遊びのなかで鍛えることをお奨めします。 その練習として簡単にできるのが「あてっこゲーム」です。さいころでもビー玉でも何でもよいので、左右どちらかの手に握り込んで隠します。もう一方の手は空です。 そして、「どっちにあるかな?」と問いかけて、左右どちらの手にあるかを子どもに当てさせるのです。 教室では、いろいろなオリジナルのゲームをたくさん作っています。 たとえば、「どんなうんちかな?」。これはおなかのなかを模したエプロンをつけて、おしりからフェルトで作成したうんちを出し、そのうんちの種類を当てるというゲーム。 「表彰台ゲーム」は、表彰台の後ろから国旗が揚がるようにして、「どの国の国旗が揚がるでしょう?」と、1位、2位、3位の国を当てるゲームです。 直感力を鍛えるとともに、身体のなかの構造や、国旗を覚えるのにも役に立ちます。 ある甲子園球児の方から実際に聞いたお話です。甲子園出場が決まったとき、その人はチームの主将で、どうしても選手宣誓をしたかったのだそうです。 選手宣誓は、参加全チームによる組み合わせ抽選会で1番のくじを引いたチームの主将が行うことになります。 そこで彼は、くじ引きの練習をしたそうです。実際の抽選は、番号が書かれている玉を箱のなかから取り出して行う形式です。彼は、卓球部からピンポン玉を借りて番号を記し、来る日も来る日も箱のなかから1番のピンポン玉を引けるように練習を重ねました。すると、次第に若い番号が引けるようになり、ついに、かなりの確率で1番のピンポン玉を引けるようになったといいます。 そして迎えた抽選会当日。彼は見事に1番を引き当て、念願だった開会式での選手宣誓を行うことができたのでした。 第六感も、訓練で伸ばすことができます。単純な「あてっこゲーム」でも、やればやるほど、当たる確率が上がってくることを、きっと実感できると思います。 【ポイント】 子どもの頃から第六感を鍛えれば、将来、大事な局面で最善の選択がしやすくなる。