エースコック社のイベントで甲子園を訪れた阪神・藤川球児監督。参加者と交流した＝甲子園球場（撮影・甘利慈）

阪神・藤川球児新監督（44）が7日、イベント出席のために甲子園球場を訪問。来年3月に行われる米大リーグ、ドジャースとのプレシーズンゲーム（16日、東京ドーム）で才木浩人投手（26）に先発を託すプランを明かした。2年前に衝撃の〝膝つき弾〟を許した大谷翔平投手（30）と再戦させる。15日のカブス戦も含めてスター軍団にベストオーダーで挑み、虎全選手に2025年シーズンへ弾みをつけさせる！ 【写真】一緒にラーメンを食べる阪神・才木浩人と大竹耕太郎 世界中の野球ファンに藤川阪神のベストメンバーをお披露目する。先発マウンドに立つ大役には若きエース、才木を指名。藤川監督が、虎で磨いた才能を世界一のチームにぶつける腕試しの機会を用意した。 「ドジャース戦はね、タイミングが合えば才木が投げたらいいなと思っている。本人も大谷選手と『交えてみたい』、みたいな話があるので。調整次第ではというところですね。でも、才木の投げている姿がドジャース戦では見てみたい」 3月16日のドジャース戦（東京ドーム）では大谷との再戦の可能性もある。昨年3月にワールド・ベースボール・クラシック（WBC）前の強化試合で侍ジャパンと対戦。大谷に膝をつきながら本塁打をかっ飛ばされたが、貴重な経験はその後の成長につながった。 今季の才木はチームの勝ち頭となり13勝を挙げた。これまでも「（ドジャースの）主力メンバーに対して投げたい気持ちはもちろんあります」と意欲を示してきたが、この日ちょうど球団施設で対面した藤川監督にも、思いを伝えた。将からの「プレミアチケットだからどうしようなぁ？　お前しかいないよな」という問いに「喜んで」と即答。指揮官も満面の笑みで「まんざらでもない表情をしていた」と一連のやり取りを明かした。 来季は3月28日の広島との開幕戦から2025年シーズンが始まる。若きエースにとっても、開幕の約2週間前に米大リーグ屈指のスター軍団と手合わせできる機会は絶好の調整になる。もちろん野手陣も含めて本気モードでいく。藤川新監督は「ガチンコじゃない方がおかしいでしょ？　僕もカブスに所属していたので、自分の持っている一番素晴らしいメンバーでね」とキッパリ。15日はカブスとのプレシーズンゲームが組まれた。2連戦は最高のチーム構成で臨むつもりだ。 「タイガースファンが世界で一番熱い。ファンも一緒に世界一強いチームと戦う。それは一番のベストオーダーでいかなければ。一生で一回あるかないかなんですから」