韓国で民主化後初の「非常戒厳」で緊張 大統領宣言から6時間で解除 退陣運動潰しか
■「非常戒厳」の解除要求 出席議員190人全員が賛成
4日未明には、国会内で本会議が開かれ、「非常戒厳」の解除を要求する決議案に、出席した議員190人全員が賛成し、可決されました。 辺編集長 「国会の力で国会の決議でもって戒厳令の解除を要請する。それによって大統領は解除せざるを得ない」 議会は、「非常戒厳」の解除を宣言しましたが、専門家は、発令直後に公表された戒厳令の内容から先行きは見通せないといいます。 辺編集長 「すでにきのう午後11時の段階で戒厳令が出た。国会、集会活動など禁じるお達し。そのさなかに可決をやっている。だから戒厳令法違反になる」
■観光客「日本に帰れるか不安」
混乱と動揺が広がる韓国国内。番組は、3日に韓国に到着したばかりだという22歳の日本人観光客の女性に話を聞きました。 日本人観光客 「さっきまでヘリコプターとかすごく飛んでいて音もすごくて。外に出ている人たちも、皆一気にいなくなった感じで静かになった」 初めて1人で韓国を訪れたという女性。日中は、人気観光地・ホンデで過ごしていましたが、急な情勢の変化に不安を口にします。 日本人観光客 「まず日本に帰れるかの不安と、あした帰れるかどうかも考えました。帰れなかったらどうしようと考えた」
■発令から6時間で「非常戒厳」解除
そして、尹大統領は次のように述べました。 尹大統領 「国会から戒厳解除の要求があり、投入した軍を撤収させた。ただちに国務会議を通じて、国会の要求を受け入れ、戒厳を解除します」 発令からおよそ6時間。「非常戒厳」の解除の意向を明らかにしました。 警備していた軍が、国会から退去する様子もみえます。 撤退後の国会内には、バリケードが残され、椅子や机などが散乱しているフロアも確認できます。 韓国の日本大使館は、「混乱・衝突など不測の事態が生じる可能性が否定できない」と注意を呼び掛けています。 (「グッド!モーニング」2024年12月4日放送分より)
テレビ朝日