友だち作りが苦手な子に知ってほしい5つのコツ まずは自分からあいさつができればだいたいOK
4月からの新年度。小学生のお子さんにとっては、クラス替えをきっかけに新しい友だちができるチャンスです。一方、「どうやって友だちになったらいいんだろう?」とモジモジする子も。そんな時、親は子どもにどんなアドバイスをしたらいいでしょうか。 子どもの小学校生活で、「仲間に入りたい」「嫌なことを言わないでほしい」「教えてほしい」「意見を言いたい」など、シチュエーションにあわせた言い方と、その考え方を紹介している齋藤孝さんの新刊『こんなときどう言う? 事典』より一部抜粋、再構成してお届けします。 【この記事の他の画像を見る】
■友だちを見つけて仲良くなるコツ 「友だち」って、どんな人のことだと思いますか? 毎日いっしょにいる人? それとも、なんでも話せる人のこと? たとえ仲よくしていても、ときどきいやなことをしてくるのであれば、そういう人は「友だち」とはいえないよね。 「友だち」というのは、「○○のアニメ、おもしろいよね」とか、ちょっとしたことを軽く話せて、いっしょに楽しく過ごせる関係のことをいうのです。 なんとなく言葉をかわすだけで、気持ちがラクになるような人。
それは「友だち」といえますよね。 そういう「友だち」を見つけたり、仲よくしたりするための話し方のコツを、ここで覚えておきましょう。 <仲よくなりたくなる人の話し方の5つのポイント> ① 相手に届くように話そう 「話す」ということは、相手がいてこそ成り立つものなんだ。だから、相手の様子を見ないままで話しかけると、相手が受け止めてくれないこともあるんだよね。 話しかけるときには、まず相手に胸を向けてみてほしいんだ。すると、自然と顔も相手へと向くよね。そのまま1秒ぐらい相手の目を見ると、糸電話の糸みたいに、相手と心が通じ合っているような「線」ができるんです。これをぼくは「意識の線」と呼んでいます。
この「意識の線」は、「これからあなたに話しますよ」という合図になるんだ。これだけで、相手はきみの話をしっかり聞いてくれるようになりますよ。 ② ポジティブ(前向き)な話をしよう 前向きじゃない話って、聞いていると「いやだな」「疲れるな」という感じがするよね。 たとえば、前髪を切りすぎたときに、「ヘンだよ」と否定的なことを言われると、落ちこんでしまうと思うんだ。でも、「似合ってる!」と前向きなことを言われると、心が明るくなるよね。