「夫の帰宅前に風呂を沸かし、毎日一汁三菜」共働き妻を奴隷のように扱う43歳エリートの本音
夫が帰宅する前に風呂を沸かし、毎日一汁三菜が絶対
探偵の目から見ても、夫は絶対に浮気をしている。咲絵さんという家事を一手に引き受け、いつまでも自分を愛してくれている存在を手元に置きつつ、自分は遊びたいという自分勝手な人物だと感じました。 咲絵さんに結婚生活については細かなルールがありました。仕事をしていても、夫が家に帰るまでに帰宅して風呂を沸かしておかねばならないとのこと。夫は自由に行動し、食事を家でするかどうかの報告義務はない。しかし、咲絵さんは夫が食べるかどうかわからないまま、夕飯の支度を一汁三菜で整えなければいけないなど……。 夫はハイスペックなのに結婚していなかったのは、この男尊女卑もあると感じました。 こんなエピソードもその疑いを裏付けます。咲絵さんが大手企業の役員になった女性のインタビュー記事を読み「この人、すごいね」と何の気なしに言ったら、「こういうやつは男に取り入って、結果も出していないくせに上に上がるんだよ」と怒鳴ったそう。 咲絵さんも現在勤務しているバイオベンチャー企業から執行役員の打診をされたそうですが、夫からは「お前が役員なんかになったら会社は倒産する」と鼻で笑われます。そして実際「私なんかに務まりません」と辞退したことも話してくれました。
「会社はいつ辞めるんだ?」
調査は相談の翌日にスタート。咲絵さんは嘘をつくのが苦手なようなので、早く調査しないと夫に「探偵に相談した」などと話してしまいそうでした。そうなると調査ができなくなるだけでなく、咲絵さんに危害が及ぶ可能性もあります。夫は、男尊女卑的な思考の持ち主だけでなく、モラルハラスメント的傾向も強いです。 朝8時に咲絵さんと夫がマンションから出てきました。高級住宅街にある低層マンションで夫が購入した物件です。2人はバス停まで手を繋いで歩いており、夫婦仲は良さそうに見えます。しかし収音マイクで録音した会話を分析すると、夫は咲絵さんのニュースの分析が甘いと否定し続けていました。さらに咲絵さんの仕事を否定する発言も。「会社はいつ辞めるんだ?」とも言っています。DVはダブルバインド。優しさと厳しさが混ざり、「優しくしてくれたから、ひどい扱いは私が悪いんだ」と思わせる面もあります。 ターミナル駅まで一緒に移動し、それぞれの会社へ。夫は都心のオフィスビルに入っていき、動きはない。 18時に出てきた夫の尾行をします。新宿駅の改札前で黒のワンピースを着た女性と合流。女性はかなりほっそりした体型で、咲絵さんとは真逆でした。 2人は人気のカフェに入り、パンケーキを食べています。女性は30代半ばで会話から夫の会社でかつて派遣社員として働いていた人だと判明。 女性は既婚者で、「ダンナをマジで殺したい」などのほか、延々と夫と義両親の不満を垂れ流している。夫は「おまえがバカだから、ダンナも疲れているんだよ。女は話さない方がいい」などと話しており、会話は全く噛み合っていませんでした。