3年保証付きで実売2万5千円前後! パススルー充電にも対応 アイ・オーの14型モバイルディスプレイ「LCD-YC141DX」を試す
パススルー充電にも対応
では実際に使ってみよう。ポート類は全て左側面に集中している。USB Type-Cポートは2基あるが、機能的に違いはないので、どちらに接続しても構わない。 ざっと使った限り、色味などは特に問題ないのだが、斜め方向からだと暗く見える傾向がある。オフィスなどで何人かで同時に画面を覗き込むような使い方が多いと、気になることはあるかもしれない。 なお、同社のモバイルディスプレイは伝統的に、USB Type-Cポートが側面のかなり高い位置に配置されることが多く、本製品もその例に漏れない。そのぶんうっかりケーブルに引っ掛けやすいので、利用にあたっては気をつけたい。 本製品は2基のUSB Type-Cポートを用いてパススルー充電も利用できる。本製品をUSB Power Delivery(PD)充電器に接続することで、本製品経由でノートPCなどのデバイスに給電できる機能だ。メーカーによると、75W以上の充電器を接続することでノートPCに65Wの給電が可能とされている。 今回試しに最大出力65Wの充電器を接続してみたところ、55Wの充電器として認識された。ノートPCでは一般的な45W程度で充電したい場合、最大出力60W程度の充電器があれば十分だろう。実用性の高い機能と言ってよさそうだ。
癖のあるOSDメニューは従来モデル譲り
OSDメニューの操作には、本体右裏にあるジョイスティック状のボタンを用いる。上下/左右に倒すことで項目のフォーカスを移動させるという、従来の同社のモバイルディスプレイに共通する仕組みだ。 このUIは直感的に使えるように見えるが、項目を決定するために押し込むのではなく右に倒すという独特なルールを採用していること、メインメニューの階層が深いせいで一度消してしまうと再び目的の項目にたどり着くのに時間がかかるなど、ストレスを感じることも多い。 本連載で扱っているモバイルディスプレイの中で最も特殊なUIで、同社製品を使い慣れているユーザーでなければ、戸惑うことも多いだろう。ボタンが右裏の分かりやすい位置にあって迷わないことだけは、評価できるポイントだ。