プロたちが何気なくやっている「クラブをくるくる回す動作」、実は回す方向でスウィングのタイプや合うグリップも変わる……ってホント!? 実際に確かめてみた
ショットの前に何気なくやっているゴルファーもいるだろう、手の中でクラブをくるくると回す動き。これが時計回りか反時計回りかで「ショットのタイプや合うグリップにも違いが出てくるんです」と言うのはプロコーチ・浦大輔。自分のタイプはどちらなのか、意図的に回す方向を変えるとスウィングのイメージはどう変わるか、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが検証してみた。
反時計回りはつかまるタイプ、時計回りは体とクラブを同調させて振るタイプ
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。みなさんはショットの前にどんなルーティンをしていますか? 素振りの回数だったり、ワッグルだったりいろいろとあると思いますが、クラブをくるくると回す動きってのもありますよね。プロもよくやっている動きです。 月刊ゴルフダイジェスト8月号の「プロ汁!ごっくん。」というコーナーの中に「飛ばし屋は左 操作は右回し。」という記事があり、あの”くるくる”の回す向きでショットの傾向がわかるというんです。いったいどういうことでしょうか? 記事を読んで、僕も”くるくる”やってみました。 この記事で解説してくれているのは浦大輔プロコーチ。浦コーチは変なところに目が行きやすい性格らしく、プロがクラブを”くるくる”する動きにも意味があるんじゃないかと思ったらしいです。で、統計を取ってみたところ反時計(左)回りは飛ばし屋が多く、時計(右)回りはショットメーカーが多いということが分かったそうなんです。 たとえば反時計回りはジョン・ラーム、やローリー・マキロイ、キャメロン・チャンプ。時計回りは松山英樹やタイガー・ウッズ、ザンダー・シャウフェレがいるそうです。こうやって名前を見てみると、たしかに飛ばし屋とショットメーカーに分かれているような気もしますね。 ではなぜ、プロがアドレスの前にくるっとクラブを回す動きがショットタイプに影響するのでしょうか? 浦コーチによると、反時計回しタイプは親指と人さし指を弾くように使って回すので、リストを使ってヘッドの開閉を積極的に使うタイプだということなんです。インパクトでヘッドを返す動きが強くなるので、ヘッド速度も上がり、球がつかまるので飛距離が出るということなんですね。