【プレビュー】町田と東京VがJ1で初激突。やるか、やられるかの東京クラシック| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは5月18日と19日に第15節が開催。町田GIONスタジアムでは、町田ゼルビアと東京ヴェルディが対戦する。
J1の舞台では初めてとなる東京クラシックが、町田GIONスタジアムで開催される。クラブ史上初のJ1を戦う町田ゼルビアは、開幕から快進撃を貫き、首位・ヴィッセル神戸と勝点29で並ぶ2位に位置すれば、16年ぶりのJ1となる東京ヴェルディも11戦負けなし中で11位と奮闘。現在の立ち位置はやや異なるが、東京のライバルチームには負けられないプライドが試される一戦。歓喜に酔いしれるのはどちらのチームだろうか。 ホームに迎え撃つ立場の町田は、J2を戦い抜いた昨季から黒田剛監督の下で積み上げてきたサッカーを遺憾なくJ1でも披露。力強くシンプルなスタイルでJ1の強豪チームとも互角以上の戦いを繰り広げながら、着実に勝点を積み上げている。 GK谷晃生やCB昌子源といった経験豊富な守備陣の存在と奮闘が、チームに自信と安定感を与え、上位に押し上げている原動力になっているのは間違いないが、最前線で攻撃の核として機能しているオ・セフンのパフォーマンスは見逃せない。 2022シーズンの途中に加入し、昨季もプレーしていた清水エスパルスでは、レギュラーに定着できず、その能力を発揮し切れているとは言えなかったが、今季から町田のユニフォームに袖を通すと才能を開花。韓国人ストライカーは空中戦の強さを武器にターゲット役をこなすだけでなく、高い得点力も見せつけ、チームトップの6ゴールを決めるなど、いまの攻撃に欠かせない存在となっている。 5月に入りここまで4試合で3ゴールを決め、チームはすべて勝利。エースと呼ぶに相応しい活躍を見せているだけに、今節も“緑”を沈める一発に期待したい。 アウェイに乗り込む立場の東京ヴェルディも、城福浩監督の下で昨季J1昇格を勝ち獲ったサッカーにさらに磨きをかけ、トップカテゴリーの舞台で逞しさを身につけつつある。前節・ガンバ大阪戦はスコアレスドローに終わったが、負けなしを『11』に伸ばし、前々節・鹿島アントラーズ戦では敵地で3点のビハインドを負う展開から3点を返し、勝点1を手にする粘り強さを見せた。 少しずつチーム全体として成長を感じている最中で迎える町田との一戦で、染野唯月の名前を挙げない訳にはいかないだろう。国立競技場を舞台にした昨季のゲームでは、その染野が起死回生の2ゴールを決め、敗戦の窮地からチームを救った。 木村勇大と形成する2トップは、すでに攻守に欠かせないコンビであり、守備では前線からのプレッシャーのスイッチ役を担い、攻撃では体を張ってボールを収め、起点となり続ける。二人合わせて10ゴールと得点源としての役割も果たしており、この試合でも勝利のカギを握っていると言って過言ではない。J1に舞台を移して迎える今季の対戦では勝利につながるゴールが期待される。