この考え方で<60代からの人生>がグッと楽になる?71歳のプロダクトデザイナー「現役を退いても輝き続けられると思い込むより、実は…」
◆試してほしいこと ここで、ぜひ試してほしいことがあります。 どこでもかまいません、晴れた日にひとりで道を歩いていただきたいのです。 その道は、できるだけ「なんでもない道」を選んでください。 「初めて歩く道」ではありません。「両側に好きなお店が立ち並ぶ、好奇心を刺激するような道」でもありません。 特に目新しさがあるわけでもない、通い慣れた道。 そこを歩くことで、充実感に満たされるでしょうか。 わたしは、なんでもない道を歩いていて、充実感に満たされることがよくあります。 それは「わたしの精神状態が、場のにぎわいや新規性などにまったく依存をしていないことの表れだ」と解釈しています。 「なんでもないところで、なんにも起こらなくても、そこにただ在ることで満ち足りている」 もっと言うと「幸せを感じている」。 こんな境地の人間が「幸せ」であることは、おそらく確かでしょう。
◆何もなくてもいい 「何かがなければ充実してはいない」、そうとらえている人は多いはずです。 でも、何もなくてもいいんです。 率直に申し上げて、わたしはそう大したことをしていません。 そして、大したことのないまま終わっていくという覚悟もしています。ですから、周りに迷惑をかけないのが一番なのです。 このように「自分は大したことがない」という認識から始めると、60代以降もうまくいきます。 ※本稿は、『60歳からの人生デザイン - 手ぶらで、笑顔で、機嫌よく過ごすための美学』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。
秋田道夫
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