「本当においしかった即席麺」マニアが2024年を総括!年間ベスト“インスタントラーメン”トップ5【2位は懐かしのカレーラーメン、1位は究極のカップ麺】
【2024年年間ベスト第1位】「すみれオールスターズ ムラナカの一杯 味噌ラーメン」(ヤマダイ)
ヤマダイ 「すみれオールスターズ ムラナカの一杯 味噌ラーメン」 ¥600(税別)508kcal これは37年間のインスタントラーメンマニアとして、業界としてターニングポイントとなりうるカップ麺の登場です。そのくらい衝撃を受けた一杯です。すみれオールスターズとは北海道札幌の「すみれ」で修行をした弟子たちからなるSUMIRE OB会のこと。その頂点に立つすみれ・村中社長が「コストに糸目をつけない、究極のカップ麺」をテーマに出来上がった一杯です。 製作に携わったメーカーは凄麺シリーズでおなじみの「ヤマダイ」。村中社長が凄麺・札幌濃厚味噌ラーメンを食べて惚れ込んだところからヤマダイにオファーしたそうです。チャーシューとメンマはレトルトとなっています。具材へのこだわりは正直予算無視感がハンパないです。その他のかやくは、もやし・ねぎ・肉そぼろと店舗と遜色ない具材構成です。
結論から言います、「再現度マックス」です。カップ麺としては全てが規格外。味噌ダレの袋が重い!味噌の濃厚さ&ラードのコッテリ&ニンニクのパンチ……どこをとってもお店の「すみれ」です。あの鍋で味噌とスープを炒めながら仕上げる香ばしさもちゃんと再現されているのも感動です。肝であるスープに妥協を許さなかった村中社長のこだわりがひしひしと伝わってきます。 中太ちぢれ麺はすみれのスープとしっかりと絡み、ヤマダイのノンフライ麺との相性はバツグン!村中社長が惚れ込んだからこそできた麺とスープの相性。近年、凄麺専用工場を新築するなどチカラの入れようがすごいヤマダイ。 マニアからも高コスパのよさを逆に心配されるほど、品質&価格に定評のあるヤマダイだからこそ、この値段でできたと言わざるを得ません。ただ600円は賛否両論あるかと思いますが、個人的にはカップ麺の新たなる扉を開けたと感じる一杯でした。
文・撮影/食文化研究家・大和イチロウ インスタントラーメン専門店・やかん亭代表。即席麺「一日一麺」を掲げ、36年間で25,000食を実食。
MonoMaxWeb編集部
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