【沢田康文の欧州競馬リポート】ギュイヨン騎手が3年連続の仏リーディングに
2024年のフランス競馬を振り返る。 リーディングジョッキー争いは平地競馬の主要レースが多い3月1日から10月31日までの期間が対象で、マキシム・ギュイヨン騎手(35)が3年連続で首位。期間中に192勝をマークし、通算4度目となるクラヴァシュドール(金の鞭=最多勝騎手の証し)のタイトルを獲得した。 同騎手は桜花賞に相当するプールデッセデプーリッシュ(ルーイヤ)、パリ大賞(ソジー)、ロワイヤルオーク賞(ダブルメジャー)と仏GⅠを3勝。ダブルメジャーはダイワメジャー産駒の4歳騸馬で、来年も活躍が期待されている。 女性騎手のリーディングは昨年のジャパンCにイレジン(9着)で参戦したマリー・ヴェロン騎手(25)で、67勝をマークして5年連続の首位。男女混合でも65勝で9位のクリストフ・スミヨン騎手を上回る8位に入った。 調教師部門は年間の獲得賞金額が対象だが、アンドレ・ファーブル調教師(79)が2位のフランシスアンリ・グラファール調教師に大差をつけており、3年ぶり通算32度目の首位の座を確実にしている。 管理馬では前述のソジー、年間GⅠ3勝を挙げたマルキーズドゥセヴィニエ、ムーランドロンシャン賞を勝ったトリバリストなどが活躍した。(在仏競馬記者)