Tiktokフォロワー170万人の「ごっこ倶楽部」に聞くショートドラマの魅力、日テレ・JALの成功事例&低コスト制作の裏側
開始から3ヵ月でフォロワーが10万人に達し、2024年8月現在は17.8万人まで拡大。既存のTV施策と比較したリーチにおけるコスト効率は140倍と、当初の予想以上の反響を得ている。 ■ JAL ※セプテーニとの共同制作 2022年に公式TikTokアカウントを開設、2024年8月現在は45万人のフォロワーを持つ。JALが唯一羽田空港からの直行便を出している沖縄の離島「久米島」の魅力を伝え、旅行目的地としての需要喚起につなげたいという目的でPR用のTikTokショートドラマを制作。2024年1月25日に前編、26日に後編を公開したところ、公開1ヵ月で総再生数が1,000万回を突破、コメント数は2,700件以上になった。
同ショートドラマと連動した沖縄・離島周遊旅行が当たるキャンペーンでは、他の地方路線キャンペーンと比較し応募者数が2倍になった。また、配信前後における久米島行きの航空券の予約数は270%以上増加し、効果的な販促・PR施策となった。
ショートドラマは、まだまだ盛り上がる
中国で先行して市場が拡大したショートドラマだが、今やその人気はグローバルに広がっている。
ショートドラマ配信アプリの種類も多岐にわたり、北米地域で支持を得る「ReelShort(リールショート)」、アジア地域で人気の「TopShort(トップショート)」「DramaBox(ドラマボックス)」「GoodShort(グッドショート)」などがある。上述したアプリはすべて中国発となる。
ごっこ倶楽部でも自社制作のコンテンツをグローバルで展開させていくことを視野に入れているが、単純な転用では難しいようだ。 ┌────────── 字幕や吹き替えでグローバルに配信することは可能ですが、日本でウケたショートドラマがそのまま他国でも支持を得るわけではありません。エリアごとに好まれるストーリーも違えば、人気のあるアーティストや楽曲も異なります。国ごとにローカライズしなければ、高い視聴回数は狙えないと思います(志村氏) └──────────