Tiktokフォロワー170万人の「ごっこ倶楽部」に聞くショートドラマの魅力、日テレ・JALの成功事例&低コスト制作の裏側
TikTokやYouTubeショートでは、プラットフォーム側のおすすめとして表示されるなど偶発的にショートドラマを目にする視聴者が多いことから、話数は最大でも4話までに制限している。一方、コンテンツそのものの収益化を狙った長編を制作したい場合は、BUMPや「TopShort(トップショート)」などショートドラマ専用のアプリでの配信がメインになるそうだ。
┌────────── アプリでは最初の数話を無料で配信し、その後は1話ごとに販売価格を設定して課金して視聴してもらうのが基本です。広告を見るなどのアクションで無料視聴できるオプションもあります。こうした配信スタイルの場合、課金のタイミングを見極めてストーリー展開を練っていきます(志村氏) └────────── 2021年5月のごっこ倶楽部の結成当初は、自分たちの思いを乗せたドラマ、演じたい役柄を意識してショートドラマを制作していたが、2022年2月に法人化してからは、企業とのタイアップ案件も多く手掛けるようになった。 ┌────────── タイアップでは、各企業のTikTokやYouTubeショートのアカウントで共同制作したショートドラマを投稿していくスタイルです。企業によって得たい結果やリクエストは異なりますが、自社が持つメッセージ性を盛り込みながらブランドリフト効果を狙っていくのが通常です(志村氏) └──────────
制作費はテレビCMの100分の1? ショートドラマの制作プロセス
ごっこ倶楽部が制作するショートドラマは、従来のテレビCMやウェブCMよりも低コストなのも特徴だ。タイアップの場合は1本500万円~、中長期にわたって複数本を制作する場合は3,000万円~が制作費の目安とのこと。1分あたりの単価を換算すると、従来のテレビCMの10分の1~100分の1にまでコストを抑えられるそうだ。
低コストの理由として、志村氏はまず「インハウスでの制作」を挙げた。役者、脚本家、プロデューサー、ディレクター、撮影舞台などを抱えており、基本的に自社内のリソースでショートドラマを制作しているという。