体操男子種目別日本一が決定!パリ五輪団体金メダリストが集結!鉄棒では橋本大輝選手が"世界レベルの美しさ"で観客を魅了し優勝!
つり輪
徳洲会体操クラブの高橋一矢選手が、圧倒的な力強さを見せつけ、全日本体操種目別選手権の男子つり輪で2年ぶりの優勝を果たした。一つ一つの力技を丁寧に決め切り、着地まで完璧な演技で14.700点という高得点を叩き出した。昨年の覇者、相好体操クラブの金田希一選手も、得意の力技で勝負を挑んだ。安定感のある演技を披露し14.600点を記録したものの、わずか0.100点差で惜しくも連覇を逃した。今大会は、つり輪のスペシャリスト同士の真っ向勝負となった。両者ともに高い技術力を持ち味とする中、高橋選手が見せた卓越した力技の完成度が、わずかな差を生む結果となった。
跳馬
宮崎ひなたGYMの藤井涼平選手が、極めて僅差の接戦を制し、全日本体操種目別選手権の男子跳馬で優勝を果たした。1本目でヨーツーを完璧に決め、自己最高となる14.866点を記録。2本目はローチェで着地に一歩出たものの14.200点を獲得し、平均14.533点で頂点に立った。日本大学の髙久保光貴選手は、1本目でロペスを見事に決め切り、その時点での最高得点となる14.900点をマーク。しかし2本目のローチェで着地前に乱れが生じ14.133点。平均14.516点と、わずか0.017点差で惜しくも優勝を逃した。1本目では互いに自己最高・大会最高点を更新する素晴らしい演技を披露。僅差の勝負を制した藤井選手の安定感が、最後の最後で勝敗を分けた形となった。
平行棒
徳洲会体操クラブの川上翔平選手が、世界的にも珍しい「車輪マクーツ」を決めるなど、高難度技を連続で成功させ、15.400点の高得点で優勝を果たした。パリ五輪金メダリストの谷川航選手(セントラルスポーツ)は、完璧な演技で着地まで決め切ったものの14.933点。川上選手の圧巻の演技には届かず、4位に終わった。同じ徳洲会体操クラブの北園丈琉選手は、E難度の「ササキ(開脚前宙懸垂)」を成功させる高度な演技を披露。着地で一歩出たものの15.000点をマークし2位に入った。岡慎之助選手(徳洲会体操クラブ)も、演技中に若干のバランスの乱れがあったものの、着地は完璧に決め14.833点を記録。平行棒の得意種目で挑んだ三輪哲平選手(セントラルスポーツ)は、バーへの接触による減点があり12.966点に終わった。