旧皇族を名乗る「殿下系YouTuber」華頂博一は“ニセ殿下”だった!《全国で講演会活動、第2の有栖川宮詐欺事件か》
“華頂殿下”は「パチンコ屋のオーナーが見つけてきた」
雲隠れしてしまった“ニセ殿下”。だが一体、彼はいかにしてYouTubeで11万人もの登録者数を獲得するに至ったのか。別の知人が明かす。 「実は『華頂宮チャンネル』はそもそも、神奈川県のパチンコ店『A』(現在は閉店)の宣伝の一環で始まったものだったんです。パチンコ店の前オーナーがどこからか華頂殿下を見つけてきて、『旧皇族の末裔らしい』と、店に出入りしていた映像編集のできる関係者に紹介したことからスタート。試行錯誤を重ねるうち、『旧皇族』を前面に押し出した内容となり、登録者数も伸びていった。2023年には、登録者数30万人超えの人気都市伝説YouTuber『コヤッキー』らともコラボ。これを機に登録者数が5倍以上に増えました」 この知人によれば、華頂殿下は当初、「A」の店舗の2階に住んでいたが、22年に「A」が閉店。以降は彼の住まいをスタッフたちが探し、家賃も持ち出しで負担していたという。 華頂殿下に近い人物が重い口を開く。 「彼らは、“華頂殿下”はホンモノの華頂家の末裔だと、本気で信じ込んでいるようでした。しかし実際のところは彼らも証拠などは見ていないようです。ただ最近では、彼と関わりを絶つ人が現れ始めていた。昨年末ごろから華頂殿下がYouTubeの収益を『すべて自分の取り分としたい』と言い出したのです。自腹を切って支えてきたスタッフが『本当の華頂宮でも、もう関わりたくない』とさじを投げたと聞きました」 皇室を敬う人々の気持ちを弄んだ“ニセ殿下”は、近しい人からの敬意も失ったのだった。
「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル