「言葉通じないどうやって雇える」否定も ベトナム人実習生ら警備員に 警備会社社長が在宅起訴
ベトナム人技能実習生に本来許可されていない警備員の仕事をさせた罪で、警備会社社長の男が在宅起訴されました。 関西テレビは逮捕後、釈放された男を独自取材しました。
■「共同経営していた社長が勝手に雇った」と自身の関与否定
不法就労助長の罪で起訴されたのは大阪市にある警備会社社長・山崎善行被告(41)です。 技能実習生は警備員として働くことが認められていませんが、起訴状によると、山崎被告は、去年1月からことし1月までの間自身が経営する警備会社で技能実習生のベトナム人6人を雇い、警備員として働かせていた罪に問われています。 釈放後、山崎被告は関西テレビの取材に応じ、「共同経営していたベトナム人の社長が勝手に技能実習生を雇った」と自身の関与を否定しました。 (Q.働いていたベトナム人の中に技能実習生がいるのはご存じですか?) 【山崎善行被告】「存じていないですね。警備員としてやってるなんか分からない。俺が雇用しているわけでも面接もしてない。言葉通じない、どうやって雇えるんやと」
■「警備業界の人手不足」と専門家
専門家は事件の背景に警備業界の人手不足があると指摘します。 【東京商工リサーチ関西支社情報部 瀧川雄一郎さん】「警備業界はそもそも人手不足。万博でさらに人が枯渇すると言われている中で、外国人の雇用も検討せざるを得ないと資格を持たれていない方々が働くという企業も何社が出てきてもおかしくないという状態」 検察は山崎被告の認否を明らかにしていません。
関西テレビ