片山・兵庫県元副知事「告発文書、公益通報ではない」「伝聞を優先するのか」声荒げ…百条委尋問
斎藤元彦・兵庫県知事のパワーハラスメントなど7つの疑惑を告発した文書をめぐる県議会調査特別委員会「百条委員会」が25日開かれ、片山安孝・元副知事の証人尋問が行われた。 【画像】尋問に臨む片山安孝・元兵庫県副知事 片山氏は斎藤知事の最側近で、百条委員会では3度目の尋問となった。 片山氏は一貫して、告発した元県民局長の男性(2024年7月死亡)が使用していた公用パソコンのメールを解析したところ、「クーデター」という言葉が見つかり、「(男性は)斎藤政権の転覆計画を実行しようとしていた」と述べている。 そのうえで、「(県政に)大きなダメージを与えようとする不正な目的があり、公益通報に該当しないと考えた」と主張している。 片山氏は、告発文書について斎藤知事から「徹底的に調べてほしい」と指示され、男性の公用パソコンを回収し、県の内部調査を主導していたとされる。その際、「不正な目的があり、(男性は)保護する対象にならない」との見解を示した。 このほか、百条委による職員アンケートで、斎藤知事の側近による偏った人事があったとの指摘に、「(県政を進めるために)気心が知れた者を起用することはあり得る。単なる人事異動に過ぎない」と述べた。 さらに、昨年(2023年)11月、金融機関への補助金を増額して、プロ野球優勝パレードの協賛金にキックバックさせ、県に損害を与えたとされる疑惑についても、改めて「とにかく協賛金を集めなくてはならなかったが、キックバックの事実はない」と否定した。 このほか、再選された斎藤知事に対して批判が収まらないことについて、「(初当選と出直し選挙の)2回も民意が示されているのに批判的なのはいかがなものか」と私見を述べ、職員アンケートなど調査のあり方について「伝聞を優先するのか」と声を荒げる場面もあった。
ラジオ関西