東急が「ベトナムの工業地帯」に造る近代都市の姿 日本での「都市開発」経験がベトナムで生きる訳
しかし今では、移転した省庁舎や国家規模の開発が行われている行政関連オフィスはもちろん、BECAMEX TOKYU が手掛ける「TOKYU Garden City」には美しく機能的な住宅や商業施設などが立ち並びはじめ、開発が加速しています。 というわけで、TOKYU Garden Cityの概要を紹介していきましょう。 住宅だけでも、ビンズン新都市の玄関口であるSORA gardensエリアの「SORA gardens Ⅰ」に「SORA gardens Ⅱ」、その名のとおり緑に満ちたMIDORI PARKエリアの「The VIEW」に「The GLORY」などの立派なマンションがあります。
もちろん、マンションごとの個性にも東急らしさが光っています。SORA gardens Ⅰは地上24階建てのツインタワーマンションで、ビンズン省初の高層マンションであるだけでなく、東急設計コンサルタントがコンセプト設計を担当するなどジャパン・クオリティにこだわった仕上がりになっています。 その評価は入居率にもあらわれており、SORA gardens Ⅰは90%超、SORA gardens Ⅱも80%に達しています。中古価格も向上しており、SORA gardens Ⅱの場合、80㎡(2ベッドルーム)のマンションが、分譲初期の価格(11万ドル前後)から1.5倍にまで上がっているそうです。
TOKYU Garden Cityには、魅力的な商業施設も次々と誕生しています。 2023年夏に開業した「SORA gardens SC」はその代表格。ビンズン新都市初のショッピングセンターで、イオンのスーパーマーケットを核に、ユニクロやコーナン、ABCマート、無印良品など、多くの日系ブランドが入居しており、連日、地域内外の住民たちでにぎわっています。2023年末にはニトリのベトナム1号店が同施設に開業したことでも話題になりました。