“昔の病気”ではない……「結核」で1500人超死亡、海外からの持ち込みで集団感染も マイコプラズマも流行【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
「昔の病気」と思われがちな結核。毎年1500人以上が死亡し、今年は前年を超える勢いで患者が増えています。マイコプラズマ肺炎も前回感染が拡大した2016年を上回る大流行となっています。感染が増える背景や症状、対策を医師に聞きました。 *Podcastできく*患者が増…結核やマイコプラズマに要注意【#みんなのギモン】 そこで今回の#みんなのギモンでは、「この秋要注意な感染症とは?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●昔の病気…ではない結核 ●同じせきでも…マイコプラズマは?
■過去5年と比べて患者が目立つ感染症
小林史・日本テレビ解説委員 「今年は、さまざまな感染症の流行が見られています。国立感染症研究所のデータによると、過去5年間と比べて、溶連菌感染症と手足口病、マイコプラズマ肺炎の感染が目立っています。さらに今年は結核も、増加に目立った勢いがあります」 「中でも気になる、結核とマイコプラズマ肺炎について詳しく見ていきます」
■郡山市の高齢者施設で「集団感染」も
小林解説委員 「まずは結核の気になる話です。福島・郡山市では、市内の高齢者施設で結核の集団感染が発生したとの発表がありました。これまでに34人の感染が確認されていて、このうち4人が発病しているということです」 「市内の別の医療機関に勤務する1人も発病し、接触した可能性のある約2700人の健康診断を行う方針です」 森圭介アナウンサー 「私が子どもの頃、40年ほど前の時点で結核は珍しい病気になっていたと思っていたので、びっくりしました」 桐谷美玲キャスター 「今でもかかるんだ、と驚きましたね」
■毎年1万人以上が新たに「結核」発病
小林解説委員 「過去10年間のグラフを見ても減少傾向にはありますが、それでも毎年約1万人以上が新たに発病しています。そして毎年1500人以上が命を落としています。昔ではなく、まさにいま気をつけたい病気の1つです」 「しかも気になるのは、今年の患者数です。集計方法が少し違うため参考ではありますが、国立感染症研究所が集計した9月22日までの患者数は1万1015人。前の年を上回る勢いで患者が報告されています」