【日本シリーズ】ソフトバンク vs DeNA"2017年の再現"か!? "史上最大の下克上"か!?
MLBに続き、NPBもいよいよ2024年シーズン最終決戦へ――。伝説が生まれそうな好カードの注目ポイントを総ざらい! * * * ■DeNAの光明と課題 2017年の再現となった今年の日本シリーズ。当時もDeNAはレギュラーシーズン3位からCSを勝ち上がり、下克上で日本シリーズへ進出。迎え撃ったのがパ・リーグを独走で制したソフトバンクであり、4勝2敗で日本一の栄冠を勝ち獲っている。 「普通に考えれば、2017年の再現でソフトバンクが圧倒して勝つでしょう。とはいえ、ソフトバンクとしては巨人を想定していたでしょうが、DeNAも嫌な相手だと思います」 こう語るのは野球評論家のお股ニキ氏。具体的にはどこが嫌なのか? 「まずは打線の怖さ。ソフトバンク目線で見れば、牧秀悟、タイラー・オースティン、佐野恵太、宮﨑敏郎といった打撃タイトル経験者が並ぶ打線のほうが巨人打線よりも怖いと感じるでしょう」 確かに、チーム打率だけ見れば、ソフトバンクの.259に対し、DeNAは.256と引けを取らない。また、その打線の組み方をはじめ、三浦大輔監督の采配もシーズン終盤で格段に良くなったという。 「9月以降、牧を5番から2番に配置転換し、続けて佐野、オースティン、宮﨑と並ぶ打順に切り替えました。この並びのほうが滑らかで相手は嫌です。また、以前のような多すぎるバント策も最近は減っており、三浦監督の采配がグッと良くなりました」 といっても、懸念点はある。ひとつは、チーム失策数12球団ワーストの守備力だ。 「内野陣はエラーが多いだけでなく、守備範囲も狭いのが問題です。ショートを守る森敬斗はCSでも送球エラーがありましたが、ここにきてレベルを上げ、軽快な動きを見せているのは好材料です」 また、エース東克樹がCSファーストステージで肉離れを起こし、CSファイナルステージを回避。その回復具合が気になるところだ。 「本来、左でチェンジアップが得意な東はソフトバンクが苦手とするタイプ。2017年の日本シリーズでも、当時新人だった濵口遥大がチェンジアップを武器に8回1死までノーヒットノーランの快投を見せました。 東が100%の状態でない場合、濵口が2017年のような好投を見せられるか。そして、CSで好投した吉野光樹や大貫晋一、登板間隔が短くても対応できそうなアンソニー・ケイとアンドレ・ジャクソンの外国人投手がどれだけ踏ん張れるか。弱かったリリーフも少しずつ立て直してきました」