美しい人、飯島直子。「いくつになっても女性であることを楽しんだほうがいい」
── 20代、30代はお仕事もハードだったと思いますが、今はどうですか? 飯島 今は昔みたいなハードスケジュールでもないですし、その分、自分のことを考えたり、自分の生活を保てる部分もあるので、気分的にすごく安定しているなと思います。忙しいとやっぱりどうしても余裕がなくなってくるので、今がちょうどいいですね。最近はなんでもチャレンジしたいという気持ちがあるけど、若いときはそんな時間ないっていつも思っていて。そのときは気づかないんですよね。でも、今はそういう時間はいっぱいあるじゃんって思うし、仕事でもそうですけど、なんでもやるよっていう感じなので、バンジー以外だったらなんでもやりたいです(笑)。
── 今後はどういうことを大切にしていきたいですか? 飯島 今56歳なんですけど、これから出会っていく人たちを大切にしていきたいです。今まで出会ってきた人たちは、いなくなった人もいますけど、自分に必要な人だけが残っていると思っていて。自分も若い時の自分とは違うので、ここから先の人生は若い時とはまた違った目で人を見られるじゃないですか。こんなことを言ったら失礼ですけど、昔は人との出会いも仕事の一環っていう感じだったのが、今はそういう風には思えないというか。だから今、お仕事とかでもいろんな人に会えることがすごくうれしいし、大事だなと思うんです。本当に1日1日がすごく大事だなと思うようになったので、ここからの人生はそういう人との出会いを大事にしていきたいですね。
● 飯島直子(いいじま・なおこ) 1968年2月29日東京都生まれ。モデルとして活動後、1988年に『11PM』のカバーガールで芸能界デビュー。レースクイーンとしても活動し、1989年にはカネボウ水着キャンペーンガールに選ばれる。『DAISUKI!』などで人気を集め、1994年にコカ・コーラ「ジョージア」のCMに抜擢されると“元祖癒し系”としてCM女王に。俳優としても数々のドラマや映画に出演。現在は映画『室井慎次 敗れざる者』、『室井慎次 生き続ける者』が公開中のほか、2025年はNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に出演。また、『飯島直子の今夜一杯いっちゃう?』(BSフジ木曜22時~)も好評放送中。2023年から始めたインスタグラムは44万近いフォロワーを有し、話題に。
文/渡辺朋子 写真/野口貴司 スタイリング/奈雲恵里 ヘアメイク/馬田恵美 プロデュース/Kaori Oguri