【プレビュー】恒例の市街地ナイトレース…中盤戦から勢力図一新、昨季レッドブルが唯一取りこぼしたトラックで今季どうなる?第18戦シンガポールGP|F1
F1第18戦シンガポールGP 概要
欧州を離れF1はアジアへ。今週末にはシンガポールGPが開催される。 前戦アゼルバイジャンGPでは激闘の末に、オスカー・ピアストリがバクーでの世界最速市街地バトルを制した。マクラーレンはランド・ノリスも4位に入った一方、レッドブルはレース終盤まで表彰台圏内を走行していたセルジオ・ペレスが残り2周でクラッシュしリタイア、マックス・フェルスタッペンも5位と明暗が分かれている。この結果によりコンストラクターズランキングではマクラーレンがレッドブルを逆転し、さらに20ポイントの差を築いた。 3位フェラーリも31ポイント差で2位レッドブルに迫っているため、シーズン終盤は気の抜けないレースが続く。ナイトレースで行われるシンガポールGPは、市街地ゆえに例年波乱が起きる過酷なグランプリだ。レッドブルにとっては昨季唯一敗れ、連勝記録もストップした因縁の地。 このまま引き下がる訳にいかない前年王者は息を吹き返すのか、注目が集まる。
コースの成り立ち
F1初のナイトレースとして2008年に初めて開催されたシンガポールGP。国のシンボルでもある巨大な観覧車や印象的な高層ビル群が並ぶマリーナ沿いの公道にサーキットが特設された。 ナイトレースを実現するために用意されたのは、240本の鉄塔と11キロにも及ぶケーブル、そして1,600基の照明。それが灯ると日没後の街中に美しいコースレイアウトが浮き上がり、他に類を見ない幻想的な情景が表れる。もちろんドライバーの視界やコースの安全性も十分保たれる照度となっている。 ナイトレース開催の背景には、観戦者が多いヨーロッパでの視聴時間を考慮した面も大きかったが、開催費用の半分以上を負担するシンガポール政府は、観光客誘致のための大型イベントとしてシンガポールの魅力を世界中に発信。その結果、多額の経済効果を生み出している。 コースに関しては、一部を除いて公道が使用されるため、通常のサーキットコースより路面がデコボコしており、走行中のマシンが底を擦ることで、激しい火花が上がるシーンが多く見られる。また夜でも30度を超える赤道直下の高温多湿な熱帯気候は、ドライバーを極限状態に追い込む非常に過酷なコンディションだ。 ************ 【レース情報】 F1 第18戦:シンガポールGP※日本時間 9月20日(金)18:30~フリー走行1回目 9月20日(金)22:00~フリー走行2回目 9月21日(土)18:30~フリー走行3回目 9月21日(土)22:00~予選 9月22日(日)21:00~決勝 ************
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