城を囲む森の深く重い泥とアップダウン、担ぎ区間での疲労は最小限におさめたい【シクロクロス2024/25 WC第7戦 ガーフェレ:プレビュー】
美味しいディナーとプレゼント交換のあとは、やっぱりシクロクロス!!12月26日(木)、2024/25シーズンUCIシクロクロス・ワールドカップ第7戦、ガフェーレ(ベルギー)大会が、この冬も神聖なるクリスマスホリデーを締めくくる。 【ハイライト】UCIシクロクロス ワールドカップ 第10戦 ガーフェレ|Cycle*2023 オランダやベルギー・フランドル地方では、「トウェーデ・ケルスタフ(クリスマス2日目)」は、伝統的に祝日に指定されている。そしてシクロクロス界においては……とりわけ21世紀に突入して以来、大切なシクロクロスデーとして愛されてきた。例えばマチュー・ファンデルプール(オランダ)は、ジュニア時代から通算して過去13年間(とりあえず遡れたのはここまで)、1年たりともこのボクシング・デーCXを欠席したことがない。
しかもマチューの12月26日の戦績は13戦10勝で、現在2連勝中。言い換えれば、ガーフェレ大会2連覇中。長い歴史を誇る同大会は、2シーズン前からワールドカップの仲間入りを果たすと同時に、セカンド・クリスマス・デーレースの開催役を務めてきた。
それにしても2年前のガフェーレは熱かった。最終的にはマチューが独走態勢に持ち込んだが、6周回中なんと5周回目まで、ワウト・ファンアールト(ベルギー)とトム・ピドコック(イギリス)に抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げた。逆に1年前のマチューは、1周目でライバルをあっさり置き去りに。ただワウトだけが粘り強く追走を続け、ピドコックは後方からの凄まじい追い上げを成功させ、2年連続で同じ選手が同じ順番で表彰台へ上る結果となった。
しかしワウトもピドコックも、未だシーズンを始めていない。ワウト初戦は23日に予定されていたが、残念ながら病欠したため、マチューvsワウトの今冬初激突は翌27日(金)に繰り越された。
またご存知の通り、21日のワールドカップ・ゾンホーフェン大会は、マチューにとって今季初戦だったにもかかわらず、スタートからたったの1分15秒であっさり独走態勢に入った。残す59分半は悠々と一人旅。翌日は10周中4周目まで珍しく慎重な走りを見せていたが、いきなりドカンと加速を切った。ただローレンス・スウィーク(ベルギー)だけが後輪にぴたり張り付いて踏ん張るも、1周先でついには力尽きた。
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