〔米株式〕NYダウ反発、167ドル高=ナスダックも高い(3日午前)
【ニューヨーク時事】週末3日午前のニューヨーク株式相場は、前日まで4営業日続落した反動で買いが先行し、反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時27分現在、前日終値比167.41ドル高の4万2559.68ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は155.30ポイント高の1万9436.09。 ダウは前日までの4営業日で933ドル余り(2.15%)下落。この日は短期的な下落基調の後を受けて、エヌビディア、アマゾン・ドット・コム、ユナイテッドヘルス・グループなどの買いが先行し、ダウは一時300ドル超高となった。 ただ、統計発表後は買いの勢いが失速。米サプライ管理協会(ISM)が発表した昨年12月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は49.3(前月48.4)と、市場予想(ロイター通信調べ)の48.4を上回った。米経済の底堅さが示唆された。米長期金利の指標である10年債利回りが上昇で反応したため、株価の重しとなりダウは朝方の上げ幅を縮小した。 バイデン米大統領は同日、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収計画を中止するよう命じた。製造業を支える鉄鋼メーカーが海外企業に買収されれば、安全保障上の懸念が生じるとして阻止する判断を下した。これに対して日鉄とUSスチールは法的措置も辞さない構え。今後の動向が注目されている。 個別銘柄では、エヌビディアが3%超上伸。ユナイテッドヘルス・グループ、IBMがいずれも1%超高と堅調。一方、USスチールは一時8%超下落したあと、約6%安で推移している。