〔米株式〕ダウ5日ぶり反発、339ドル高=ハイテク株けん引(3日)☆差替
【ニューヨーク時事】週末3日のニューヨーク株式相場は、ハイテク銘柄を中心に買いが膨らみ、5営業日ぶりに反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比339.86ドル高の4万2732.13ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は340.89ポイント高の1万9621.68で引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比2995万株減の8億1697万株。 米長期金利の高止まりなどが嫌気され、ダウは前日までの4営業日で900ドル超下落。値頃感の出た銘柄に買いが入り、米半導体大手エヌビディアなどが相場をけん引した。 米サプライ管理協会(ISM)が発表した昨年12月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は49.3に上昇し、市場予想(48.4)を上回った。景気の底堅さを示唆する内容だったため、連邦準備制度理事会(FRB)による利下げペースが鈍るとの観測が浮上。米長期金利は上昇したが、景気楽観論の根強さを背景に、相場への影響は限定的だった。 この日はトランプ次期大統領が支持する共和党のジョンソン下院議長が再選された。市場参加者は「選出に想定ほど時間がかからず、不透明感も拭えた。トランプ氏の求心力が高まり、政策推進にはプラスだ」(日系証券)と歓迎した。 USスチールは6.5%安。バイデン米大統領が日本製鉄によるUSスチール買収計画を中止するよう命じたことで、経営不振が続く同社の先行きに不透明感が高まった。 ダウ構成銘柄はJPモルガン・チェースが1.4%高、キャタピラーが1.1%高、マイクロソフトが1.1%高。ボーイングは1.2%安、コカ・コーラは0.2%安、ナイキは0.5%安だった。