引越しのため「ワンボックスカー」に荷物を満載! 友人に「見つかったら罰金6000円だよ」と言われたけど、荷物の積みすぎで罰金になるの!? 理由を解説
引越の際、専門業者に頼まず、ワンボックスカーなど大きな車を用意して、自分で荷物を運んだ経験があるという人もいるのではないでしょうか。しかし、段ボールや家具をぎっしり積み込んで運転すると「罰金6000円」となる可能性もあります 実は、車両の積載量には法律で定められた制限があり、それを超えると罰則が科される場合があります。本記事では、荷物の積み過ぎに関する違反の定義と根拠、安全に荷物を積むポイントについて解説します。 ▼ハンズフリー通話での運転は「違反」になる? ペナルティが発生する場合についても解説
荷物の積み過ぎは法律違反となる可能性
後部座席などに大量の荷物を積んでいると、法律違反になりかねません。 道路交通法第55条2項では、「車両の運転者は、運転者の視野もしくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、または外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯もしくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、または積載をして車両を運転してはならない」と、「乗車積載方法違反」について規定されています。 乗車積載方法違反に該当すると、普通車の場合は6000円の反則金が科され、違反点数1点が加算されます。
荷物の積み過ぎは安全上もリスクがある
荷物の過剰積載は罰金のみならず、安全の観点からもリスクがあります。 例えば、過剰に荷物を積載するとバランスが崩れて積んでいる荷物が崩れたり、ブレーキの効きが悪くなったりする可能性があります。走行中に荷崩れが起きるとドライバーの意識が散漫になりますし、ブレーキが効きづらいとブレーキを踏んでから止まるまでの距離が長くなるため、事故のリスクが高まるといえるでしょう。 また、荷物を積み過ぎるとバックミラーの視界が悪くなり、後方車の確認が遅れて車線変更などで支障をきたす可能性もあります。
安全に荷物を積むためのポイント
車両に荷物を積む際には、安全性と法律の遵守を考慮することが大切です。 具体的なポイントを見ていきましょう。 ■車検証で積載可能な重量を確認する 車検証には車両の最大積載量が記載されています。引越しなど大量の荷物を積む際には、事前に車両の最大積載量を確認し、総重量が超えないよう計算しましょう。家具や段ボールの重さを把握し、必要に応じて荷物の量を調整することも必要です。 ■荷物を均等に積む 荷物を積む際、車両の左右片側だけに寄せていると、運転時にバランスを崩すかもしれません。大量の荷物を車内に積む際は、できるだけ重量を左右均等に分散させるよう気を付けましょう。 ■視界を確保する 後部座席やトランクに荷物を積む場合、バックミラーや窓からの視界が確保されるように配置しましょう。荷物で視界が遮られていると、運転しづらく、事故の可能性が高まります。 ■荷物を減らす そもそも、引越しの際にはできる限り荷物を減らしたいところです。自力で引越す際には、荷物が多いと積載量を超えて積んでしまいがちですし、一度に運びきれず運搬で何度も往復するといったことにもつながり負担が増えます。業者に頼む際でも荷物が多いとその分費用は高くなります。 いるものといらないものを整理し、例えば知人・友人に譲ったりフリマアプリを活用したりしながら、できるだけ荷物を減らす工夫もしてみましょう。
まとめ
車両の積載制限を超えると法律違反となり、反則金や違反点数が科されることがあります。また、車の性能や安全性に影響を及ぼす可能性があるため、積み過ぎは避けるべきです。 引越しの際は、車両の積載量を事前に確認し、その積載量の範囲で、安全に荷物を運べるよう対策をとりましょう。 出典 e-Gov法令検索 道路交通法 警視庁 反則行為の種別及び反則金一覧表 警視庁 交通違反の点数一覧表 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部
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